今、ハンブルクに「激震」が走っています!
ずっとラーメン不毛地帯だったハンブルク。
そして、唯一存在してきた「RAMEN BAR Zipang」。
そこに、遂に「二番目」「三番目」のラーメン店が登場しているんです!!
今後、四番目、五番目のラーメン店も遠くない未来に登場しそうです。
噂では、某ラーメン店もハンブルクに出店するとかしないとか…。
ドイツ第二の都市で、遂にラーメン文化が花咲きそうなのです!!
今回、向かったのは、
MOMO Ramen
という新しいラーメン店です。
(ちなみに、もう一軒は、Kokomo Noodle Clubというお店!)
場所も載せておきましょう!
シュテルンシャンツェ駅からすぐです。
シュテルンシャンツェ(Sternschanze)は、赤ちゃんポストを創ったシュテルニパルク(SterniPark)の語源にもなっている公園で、ここでシュテルニパルクの教育活動が始まった、という場所なんです。
ラーメンの研究と赤ちゃんポスト研究は、とても近いところにある(苦笑)
…ま、それはさておき、、、
モモラーメン(MOMO Ramen)は、なんと34歳の若きドイツ人店主さんのお店。
店主さんの名前は、バレンティン・ブレアー(Valentin Broer)さん。
彼は、完璧に「ラーメンフリークさん」ですね♪
僕がラーメンフリークだと伝えると、熱くいろいろと語ってくれました。
日本にも何度も行っていて、ラーメンツアーもしているんですって。
スマホに入っている日本のラーメンの画像をいっぱい見せてくれました。
お店の雰囲気はこんな感じ。
なかなか複雑な構造?のお店で、立体的な店内になっていました。
お客さんも上々で、多くのハンブルク人がラーメンをすすっていました。
「遂に、ハンブルクでもラーメンが普通に食べられる時代に入ったか…」
と、感慨深くなりました。
メニューです。
キムチに枝豆、さらにスパイシー枝豆なんかもあります。
もちろん自家製の餃子もあります。
面白いのは、「日本風ポテトサラダ」があるところ。
ドイツ人には、日本風ポテトサラダ、新鮮だろうなぁ、、、と。
そして、ラーメン♪
醤油ラーメン、味噌ラーメン、スパイシー味噌(辛味噌)があり、
ベジタリアン(Vegan)用の味噌豆乳ラーメンもあり(!!)、
タンタンメンに、豚骨ラーメンがあります。
豚骨ラーメン!!
いやー、どれも気になるなぁ、、、(;´・ω・)
今回は二人で来たので、二人で三杯いただきました!!
ジャジャーン!
こちらが、醤油ラーメンです!!
スープを飲むと、「うわ、ダシの味がしっかり感じられる!!」って思いました。
間違いなく「手作りの味わい」。
スープの量もいたずらに多すぎず、ちょうどいい量になっています。
醤油の旨みもさることながら、スープ全体に旨みがいきわたっています。
これは、乾物も使っているかな!?、という味わい。
(ただし、煮干しはスペインまで取り寄せなければならないらしく、難しいんだとか…)
これは、ラーメン好きの日本人が食べても文句なしの出来栄えですよ。
メンマ、ネギ、煮玉子のトッピングもまさに「王道」。
よく研究されているなぁ、と思いました。
チャーシューも、日本のチャーシューとほぼ一緒。
柔らかくて、脂身もあって、しっかりとしていました。
若干、バーナーで炙っているような、、、
いやー、すごいわ、これ、、、。
麺は、中太の縮れ麺!!
この麺、いいっすねー!!
面白かったのは、麺の長さ。
ここの麺は、通常の麺に比べて、とても短いんです。
これなら、すすらなくても、ちゃんと食べられます。
ドイツ人に合わせた麺になっていて、そこに驚きました。
で、豚骨ラーメン。
聴けば、二日間寸胴で煮込んでいるんだとか、、、
こちらの豚骨ラーメンは、塩ダレオンリーらしく、まさに白濁豚骨スープ。
ちょっと味わい的には、チープな感じもしますが、「これから」の味かな、とも。
醤油ラーメンに比べると、やや劣る感じもしますが、やはり豚骨は「これから」かな、と。
でも、、、
この豚骨スープこそ、ドイツ人たちにとってBESTなチューニングなのかもしれない…。
いや、まだ、ほとんどの人が「豚骨ラーメン」を知らないのかもしれない。
よく分からないけど、まだ日本のレトルトの豚骨ラーメンの域に留まっているかな、と。
そういうとあれだけど、豚骨ラーメンをどう作るかは、ほんと今後の課題かな、と思います。
あと、チャーシューがちょっと独特でした。
見た目も、ちょっと変わっているし、味もどこかスパイシーでエスニックでした。
鴨チャーシューだったのかなぁ、、、(未確認、、、)
今度、聞いてみたいと思います。
とにかく、豚骨ラーメンのチャーシューは食べる価値あり!です。
麺はこんな感じです。
やっぱり、短い麺でした。
これ、日本人にもいいかも!?
まず、食べやすいです。
で、よく噛める気がしました。
麺の長さについても、もう少し考えたいなぁって思いました。
煮玉子も、レベルを上げてきたなぁ、、、と思います。
10年前だと、まず、こんな煮玉子、絶対にドイツでは食べられなかった、、、。
味付けもしてあるし、頑張っているなぁという印象を受けました。
凄いわ、、、(;´・ω・)
最後に、味噌ラーメン!
こちらは、あっさりとしたシンプルな味噌ラーメンでした。
なんか、王道の白味噌ラーメン。
北海道系の王道味噌ラーメンに近いテイストだったかな!?
ただ、スープはわりと温度低めで、ファットさも控えめでした。
チャーシューは、やっぱり抜群の出来ですねー。
MOMO Ramen。
面白いラーメン店がハンブルクに登場しましたねー。
遂に、日本のラーメンに感化されたドイツ人のラーメン専門店が登場です。
ベルリンのKokoro Ramenも、そういうドイツ人のお店でしたが、、、
ラーメンへの入れ込み方に関しては、桁違いかも!?
あと、面白かったのは、店主さんの「精神性」。
色々と話した後に、彼、「Danke Schoen」って言ってくれたんだけど、その時に、深々と「お辞儀」をしたんです。一瞬、フリーズしてしまいましたもん。
外国人が「お辞儀」をするってすごく珍しいことで。
でも、きっと、それだけ、日本をリスペクトしているんだろうなって思いました。
と、同時に、「お辞儀」って、めっちゃいいなぁ、とも思いました。海外には、「謙譲」という概念がないように思います。でも、人間が共に生きていくうえで、「謙譲」の精神って、普遍的に大事じゃないかな、とも思うんです。
彼は、ラーメンを学ぶだけでなく、日本人の精神を学んでいるようにも思いました。
日本人も、これまでしてきたように、もっと外国から謙虚に学ぶ姿勢をキープし続けたいものです。それは、単に「英語」を学ぶだけじゃないんです。外国の精神性を学ぶことこそ、一番大事、というか。
ペラペラ英語を話すスキルだけを身につけても、友達なんてできやしません。
僕は、ブレアーさんが一気に好きになりました。
ラーメンに向き合う愚直な姿勢が、なんか「ラーメン職人」って感じがして。
こういうドイツ人は、今後もどんどん出てきそうです。
ハンブルクに来たら、また必ずこのお店にも立ち寄ろうと思いました!!
Ramen Bar Zipangというパイオニア店に、MOMO Ramenという対抗馬。
この二店に刺激を受けた人が、今後、ラーメン店を始めることになったら…。
ハンブルクも、ラーメン激戦区になる可能性はなくはありません。
これからますます、ハンブルクが面白くなる予感!!!