僕のドイツのおじいちゃん(Opa)とおばあちゃん(Oma)から
教えてもらった素敵な言葉。
(現代ドイツの決まり文句というか格言というか)
Ich bin kein Klugscheißer,
Ich weiß es wirklich BESSER!
これを訳すと、
「私は知識を振りかざす愚かな人間ではない!
私はそのことを本当によく分かっているんだ!」
となる。
そのまま読めば、なかなかいい格言だが、
この言葉は、「皮肉な格言」なのだ。
文字通り、自分は無知だということを知っている、
という意味ではない。
自分は何でも知っていると得意げに言うような人間でない、
そのことは自分が一番分かっている、
と声高々に主張することの傲慢さを、
軽蔑して使っている格言なのだ。
「私がそのことをよく分かっている」、という二句目が皮肉なのである。
特に男は、「いうな!俺が一番分かっている」、と言って、
人の話を聞こうとしない。
そういう勘違い男を侮蔑するのがこの言葉だ。
こういう言葉って、やっぱり生きた言葉だよな~って思う。
特に女性の間で生まれてきた言葉なので、
現地に言って会話をしないと耳に入らない言葉なんだろうな~と。
「うちの夫、本当に最低よ。
『俺はおろか者じゃない。よく分かっている』というわりには、
全然家庭のこと分かってないからね。聞く耳なしって感じ~
最悪~」
みたいな会話から生まれてきたんだろうな。。。