昨日の記事を書いていて気が付いたんですが、
GARMINデータのバイク走行距離は、ミスコースした5km弱を含めて181.98km。
てことは、チェジュのバイクコースは3kmほど短いことになります。 サイコンの距離表示も同様に短かったので、ほぼ間違いないと思います。 そして今日ご紹介するランコース↓ http://connect.garmin.com/activity/96770975 やはり2kmほど短いです。 スイムコースのデータはないので定かではありませんが、 僕のタイムを考えるとスイムコースも短いことは十分に考えられますし、 運営のいい加減さを加味すると、確信に変わります・・・(汗)。 いい加減といえば、交通の安全管理も日本では考えられないレベル。 実際、バイク終盤の長い下り坂で突然"slow down!"の指示で、 何かと思えばその先の交差点でクルマとバイクの衝突事故。 止まったクルマの脇にクラッシュしたバイクと ぐったりとして動かない選手が見えました。 流血も確認され、救急車がサイレンを鳴らして到着したばかり。 フィニッシュまであとわずかの地点でしたが、 「死亡事故」「レース中止」などの可能性を考えると とてもレースに集中できる状況ではありませんでした。 どうやら死亡事故には至らなかったようですが、 gejiさん情報によると同様の事故が5件あったそうです。 後述しますが、久しぶりに再会した友人も犠牲になってました。 僕はミスコース程度で本当によかった・・・。 それではランパートのレポートを。 腰痛、ミスコース、ドラフティング、事故現場の目撃、そして何より 力不足ですっかり潰れてしまったバイクも、やっとフィニッシュ。 時計を見る気にもなれないほど消耗している。 「ランになったら元気になるんだろうか・・・」 T2は時間をかけようがないはずが、何となくゆっくりしたくて 歩きながら水をかぶる。 気持を整理し、やっとスタート。 するとスタッフが何やらわめきながら追いかけて来た。 立ち止まると、足首に装着しているものと同じタイミングチップ内蔵の リストバンドを手渡された。 「Why?」と聞くと何やら言ってるが、韓国人の英語はよくわからない。 とりあえず手首に巻いて走れと言うのでその通りに。 よもやこれがこのレース最大の危機となった二つ目の落とし穴だったとは・・・。 スタートしてすぐ、200mほどの急激なダウンヒル。 その後は緩やかな下りになり、一転して長い登りに入る。 全体を通して平坦なところを捜すのが難しいほどで、 「今までで一番キツかった」去年のコースよりタフ。 「サディスティック」という表現がぴったりだ。 加えて気温の上昇。 エイドの数も少なく、エイドごとに立ち止まるどころか、 座り込んで何度も頭から水をかぶって体を冷やす。 そうしないと次のエイドまでたどり着けない気がするほどだった。 (GARMINデータで速度とHRが急激に落ち込むポイントがハッキリと・・・)
脚も一杯でバネもなく、徐々に気力が失せていく。
二週目に入ったあたりでは、何と睡魔に襲われた。
「このまま路上に横たわって眠りたい・・・。」
こんな感覚になったのは初めてだ。
応援してくれている人のことを思い、一緒に走っている
多くのアスリートもまた同様に苦しんでいることを励みに、
何とか気力を振り絞る。
いつもなら20kmあたりから元気になるはずが、
この日復調できたのは30km過ぎからだった。
最後の折り返しのworldcup studiumからは
徐々に元気になり、ペースは上がらないながらも
「レースが楽しい」という感情が蘇る。
ハワイのランでいつも口ずさむ言葉をやっと思い出した。
"Go home!"
ハイウェイを左折し、最後の下りに差し掛かると、
さながらKonaのPalani Roadを走っているような錯覚。
ウィットさんのMCが徐々に大きくなり、ついに歓喜のフィニッシュ。
10時間14分17秒 M50エイジ3位
Road to Kona 2011を勝ち取った瞬間、
のはずだった・・・。
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