「せいやんたなか」の遠くの山もあせらず歩いて登りましょ・・・

「旅・登山やウォーキング!」に仲間と共に歩いた道中で、心を打った出来事など「今の証し」を記してみたい・・・。

「雨中の剱岳・立山を縦走」する孤高の少年に出会った・・・

2009年08月10日 15時32分55秒 | 日本百名山・登山
 数年ぶりに「立山縦走」に出かけてきた・・・室堂を下り雷鳥沢に投宿する初日は「雨」、夜が明けて目指す「立山は霧中」・・・小雨、よし出発だ!

 一の越を吹く風・霧中を登り「雄山」に無事登頂・・・「雄山神社・頂上本宮」でお祓い・お札を授かり、更に歩くこと「冨士ノ折立」付近で晴れ間が見えてきた・・・凄い眺望が開けてきた・・・「真砂岳」・「内蔵助カール」上の尾根歩き・・・前方から子供らしいが、大きなザックを背負って近づいてきた登山姿に・・・「剱岳に登ったの?」と声を掛けてみた、すると 「はい! 雨中をカニノタテバイも登った、テントで寝て・・・今日は立山を縦走して帰る」 と軽妙な声、・・・えぇー!!「あの絶壁を登ったの・・・カニノヨコバイも降って?・・・!」聞いて驚き・・・なんと小学3年と6年生の兄弟だった・・・同行のご両親の躾・引率も大したものだ、装備も完璧だ・・・これはまさしく「孤高の少年」だ・・・将来の大登山家だね!

 「剱岳・点の記」を歩く、眺望を楽しみにしていた「剱岳本峰」は雲中にあり・・・柴崎芳太郎・宇治長次郎の栄光の足跡は見えず残念だった・・・あの行者様に「雪を背負って登り、雪を背負って帰れ」と謎の教えを乞うた室堂にある「玉殿岩屋」の場を訪ねて・・・祈る姿を思い浮かべてみた。

帰路、山麓の「雄山神社」・・「立山開山・佐伯有頼公廟」が祭られている芦峅寺の「中宮」と岩峅寺の「前立社壇」を訪ねた・・・その昔、この芦峅寺は「立山信仰・雄山頂上本宮」への登攀案内とこの地から仰拝する前進基地でもあった・・・今、室堂・雷鳥沢・剣沢など界隈にある「山小屋」の経営は芦峅寺の出身者が殆んどだそうだ。


     
 剱岳・長次郎谷/「孤高の少年」がやって来た・「内蔵助カール上の尾根」/アイゼンを頼りに急勾配のカールを降る勇敢なアベックに・・・ビックリ!


 
 晴れた・・・「立山(雄山 3003m)」、右は「浄土山 2831m」・・・右下は雷鳥沢

 
 爽やかな「チングルマのお花畑け」を歩む登山家たち・・・紫外線が強く・おかげさまで「真っ赤に日焼け」した腕・・・

    
  「チングルマ」の咲花と散り花・・・高山植物の「いのち」

    
  「ミヤマキンバイ」/「アオノツガザクラ」

    
  「イワカガミ」の蜂/「ヨツバシオガマ」

     
  「イワギキョウ」/「クルマユリ」

     
 「ミヤマリンドウ」/「コバイケソウ」/「ホソバノキリンソウ」

 
 雷鳥沢から望む「立山(右から雄山 3003m、大汝山 3015m、冨士ノ折立 2999m)」、左端は「真砂岳 2861m」

 
 「点の記」では、行者様に「雪を背負って登り、雪を背負って帰れ」と謎の教えを乞うた「玉殿岩屋」/洞窟に立ち「我も今、修行の身になりたるとき」合掌!!

   
 芦峅寺の「立山開山・佐伯有頼公廟」が祭られている「雄山神社・中宮」・・・「剱岳・点の記」の撮影ロケーションはココ!との看板アリ・・・


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2 コメント

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想い (ふなやん)
2009-09-10 11:35:34
山は「感受性の高い?性」です。
機嫌を損ねないように優しく、気長に接して下さい。
但し、諦める「勇気」も忘れずに・・・。
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ふなやんへ (せいやんより)
2009-09-11 11:57:42
登攀行・・・自然を歩くと、高山植物の咲く季節は日々移り行くかな・・・山はもう秋色です・・・
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