まにあっく懐パチ・懐スロ

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マルホンのドラム機だって面白い

2011-10-18 08:37:17 | 現金機デジパチ

1991年(平成3年)にマルホンから登場した新要件デジパチ「ウルトラセブン」。

 

ウルトラセブンといっても、モチーフ的には円谷プロと何の関係もなかったのが、かえって面白かった。版権などは大丈夫だったようだが…。


大当たり確率は1/221で出玉は2300個。横3ライン・ナナメ2ラインの計5ライン機で、時短機能を搭載。1・3・5・7・9の大当り絵柄のうち「7」で当たった場合は、小デジタル確率が10倍(1/2.3)にアップ。スタートチャッカー下にある電チューのサポートにより、出玉をさほど減らすことなく、次回大当たりを獲得することが出来た。まぁ、釘調整次第では玉減りもあったのだが…。


マルホンといえば、旧要件の「オリンパス」「パールセブン」「キャスター」などの7セグを使ったデジパチが思い浮かぶ。しかし、同社が16ラウンド新要件機の第一弾に送り込んだウルトラセブンでは、ドラムが採用されていた。一応、マルホンの旧要件機には「スーパーターボ2」といったドラム機があったが、私の活動エリアでは導入率が高いとは言えなかった。


当時、ドラム式デジパチの本家といえば、やはり三共(現・SANKYO)であった。元祖「フィーバー」以来、数多くのドラム台を世に送り出してきた、いわば「ドラムのエキスパート」である。私が実際に打っていた台を挙げるだけでも、「フィーバーレクサス」「フィーバーフラッシュ」「フィーバースパーク」「フィーバーマキシム」「フィーバーレジェンド」といった、ステッピングモーターによるドラムアクションがアツい名機のシリーズが思い浮かぶ。しかも、そのすべてが保留玉連チャン機だったのだから、人気が出たのも当然だろう。


その「元祖」に対抗する形で登場したウルトラセブン。リーチアクションのインパクトは非常に強く、派手なランプの点滅&けたたましい高音を発してのリーチ演出は、三共の落ち着いたアクションとは違った興奮があった。


この機種のウリである「7絵柄で当たると突入する時短機能」については、小デジ確率こそアップしたものの、メインデジタルの確率は通常時と変わらなかった。その為、運が悪ければ時短中に目一杯ハマることもあったのだ。釘調整がプラスならば問題はなかったのだが、スルーが潰されていたり、電チューの拾いが悪いときなどは当然玉減りしてしまう。次の大当たりの頃には、ドル箱半分くらいまで持ち玉が削られる(最悪、飲まれる)、なんてことも・・・。


当時は、こういった時短機能がまだ比較的浸透していない時代だったので、7絵柄で当たった客がそのまま時短を残して帰ってしまうこともあった。しかし、少なくとも私が打っていた向ヶ丘遊園の「ギンザホール」においては、そんな客はいなかった。なぜなら、時短になれば盤面右のランプが点滅する「時短突入のサイン」があったし、盤面左下には「7が揃うと電チュー確率がアップします」という、メーカー作成の注意書き三角プレートがちゃんと入っていたからだ。


そういえば、当時のドラム式デジパチを思い返すと、三共やマルホンの他では、ニューギンの台も結構ドラムを採用していた記憶がある。トランプ絵柄を使った「エキサイトポーカー」や花札をモチーフにした「エキサイトカムカムAW」、エキセントリックな4ケタドラム機「エキサイトビューティー」それからパチスロ絵柄っぽいドラムの「エキサイトグランパス2」なんてのもあったな・・・。


ということで、マルホンお得意の「爆裂保留玉連チャン」はなかったけれど、真新しさも手伝って平成初期に打ち込んだウルトラセブン、またいつかどこかで遭ってみたいものだ。