まにあっく懐パチ・懐スロ

古いパチンコ・パチスロ、思い出のパチンコ店を懐古する
(90年代のパチンコ・パチスロ情報がメイン)

マジックカーペット(三共・ハネモノ)

2011-10-23 11:20:07 | ハネモノ
三共「マジックカーペット」、通称「マジカペ」…1989年(平成元年)に
ホールデビューを飾った、旧要件ハネモノの名機である。
 
 
私がパチを打ち始めた1990年(平成2年)においても、まだまだ主力級の現役機種として各地のホールで活躍していた。
 
 
オトシやヘソに入った時の騒がしいBGM、Vを捕えた時のアラビックなファンファーレ、パンク時に流れる葬送行進曲のはかなき調べ…見た目のきらびやかさ以上に、さまざまな「音」で打ち手にアピールしていた。
 
 
ヤシの木を模ったハネに玉が拾われ、ヤクモノのステージ上を不規則に転がりながらVに飛び込む瞬間のアツさ…。ハネモノとは本来、こういったアナクロ的な要素がなければ楽しめないものであろう。このVゾーンが「宝箱」を模していたことは、当時気づかずに打っていた向きも多いのではないだろうか。
 
 
 
V入賞と同時に、スーッと下方に降りてくるヤクモノ奥のカーペット。乗っているヒゲオヤジは、おそらく本機の主人公であるアラブの王様か何かであろう。大当たり中は、このカーペットに玉を貯留してV継続を目指す「戦い」が続いた。
 
 
 
 
 
けたたましいサウンドと共にハネが8回の開閉を繰り返した後、BGMの変化と共ににカーペットはおもむろに上昇を始める。同時に、貯留された玉は一気に前方のVゾーンめがけて転がってくるのだが、5個貯留があれば安心…なんて油断していると、貯留玉同士がぶつかり合ってVを外すこともあった。この貯留解除時に、ストップボタンを押して玉突きを防ぐ「小技」も存在した。
 
 
貯留解除後は、まさに継続を目指しての厳しい試練であった。いつもは中央にデンと構えるVゾーンも、この貯留解除後だけは左右に大きく動くようになり、この「逃げるVゾーン」に玉を飛び込ませるのは実に困難を極めた。
 
 
それだけに、紆余曲折しつつも8ラウンド完走を果たした時は、何とも言えない充足感を味わうことができた。完走時に流れる「葬送行進曲」のメロディは、パンク時とは違って、どこか心地よく聞こえたものである。
 
 
余談であるが、このマジカペ、かつてTV東京系で放映された「TVチャンピオン・全国パチンコ王選手権」の本選で使用されたことがある。場所は東京・高田馬場の「ダイナム」(既に閉店)で、12時間耐久だかの出玉バトルを行い、出場者はこのマジカペを延々と打ち続けていた。たとえハネモノとはいえ、それだけの長時間打てば相当の出玉になる訳で、成績上位の選手がドル箱を足下に幾重にも積み重ねていたのが印象深い。