Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

想いを馳せる

2014-06-03 10:44:00 | 素敵な現場
こんにちは。kyokoです。

5月は母の日、6月には父の日があります。

皆さんは母の日はどうのように過ごされましたか?父の日はどうされますか?

5月11日の天声人語には、福岡県の小2の詩が掲載されていました。


きのう おにいちゃんと お金を出し合って

ひよこまんじゅうを買って 「いつもありがとう」っていいました

おかあさんは よろこんでいました お金がもうありません

また ためていきます



この詩を読んで、子供の頃を思い出しました。

私も妹と一緒にいろいろと考えたものです。

いろいろ考えている時の気持ちやプレゼントを渡す時の気持ち、

物ではなく言葉を伝える時の気持ち、

その時の父や母の表情も蘇ってきます。


この詩をシニアの皆さんにもお伝えしました。

ふんふんと頷いている方、

ニッコリと笑っている方、

じーっと耳を傾けている方など様々。

中には涙ぐまれている方もいらっしゃいました。

この天声人語はこのように結ばれています。


母亡き人は天上からのまなざしを感じる日かもしれない。

人は幾つになっても親の子ども。日本語に追慕という美しい言葉があるのを、幸いに思う。



O様は大切なご両親のことを思い出されたようです。

「涙もろくなっていけませんね。」と穏やかな表情でおっしゃいました。

それ以上は言葉になりませんでしたが、温かい思いが込み上げているようでした。


今回は母の日と父の日にちなんで、シニアの皆さんの心の中にいらっしゃる

お父さん、お母さん、大切な方のことを思い浮べながら

贈り物をするように表現する時間でした。

そのO様の作品です。


この色に、この素材に、思いを込めたとのことでした。

職員の方も「作品からもの凄いエネルギーが伝わってきました。思いがこもっているんですね。」と。


U様の作品です。


お父様かお母様かを早くに亡くされたようで、「余り聞かないでね。」とおっしゃいました。

その後の表現にはとても力を入れられていたようで、納得いくまで残って仕上げられました。

「残ってまでやったのは初めてやわ!」「長生きしないとね!」と誇らしい表情で話されていました。


M様は紫陽花の頃を思い出されたり。。。



K様は「このうさぎは私よ。」と物語を教えてくださったり。。。



それぞれに想いを馳せる時間だったようです。


ありがとうございました。



さて、私は毎月シニアの皆さんのお顔を浮かべながら、

今月はどんな場にしようか。。。とプログラムや素材を用意しています。

シニアアートセラピーに興味がある方は、

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