Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

おひなさま

2011-03-01 16:34:13 | 素敵な現場
シニア担当のYokoです。


今日から3月 弥生です。

昨日はとても寒く雪もちらつきました。

春一番はもう吹いたと言うのに。

こうして寒暖を繰り返しながら、ゆっくりと春が来るんですよね。



施設ではロビーにとても素敵なお雛様が飾られていました。



お人形の不思議

人形は子供の遊び道具としてだけでなく、祭礼としても用いられる

お雛様 五月人形 市松人形

キューピー人形 リカちゃん バービー人形

最近では自分で作るスーパードルフィーなど

もっと広げると マトリショーカやこけしもそうですし、かかしもそうです。

飾っておくことだけでなく、髪を梳いたり、抱っこしたり、お洋服を着替えさせたり

大切に大切にと自分の分身のような気持ちになるものです。

みなさんもそんな経験があるのではないでしょうか?



昨日は「自分のお雛様」を作る そんなワークでした。

着物生地を使って自分でお内裏様とお雛様に着物を着せていく。





すべて着物生地

シニアの皆さんにはとっても馴染みがある「着物」

実はこの生地、仲間のとみもんがご家族から着なくなったものを譲ってもらったものなんです。

それを私が一部頂いて材料にしました。



どの柄とどの柄を組み合わせるか。

一枚選んでは並べてみて、また選びなおしたりと

みなさんの手が自由に動いていきました。


出来上がったお雛様たち


お着物が大好き!とおっしゃる女性



お裁縫の先生をされていた女性。肩のお花は家紋かもしれませんね。



「私お裁縫は苦手だったわ」とお話してくれました。
お内裏様 よーーく見るとはかま風にしてあります。


ワークが終わった後も、みなさん「かわいい」「かわいい」と言いながら

ずっと自分のお雛様を見つめていました。

愛しそうに。


やわらかい空気が自然と流れました。



この日は早速作品を普段みなさんが過ごされるラウンジにお持ちしました。

職員の方をはじめ、ラウンジにいらっしゃったシニアの方が

「わぁ~」と声をあげられ活気が!!



やさしくて

かわいくて

いつまでも見ていたい



今回のワークで持参した、私の姉から借りた我が家のお雛様



ずっとずっと昔から春になると飾られます。

姉が丁寧に保管しておいてくれています。

誰が買ったものかは母に聞いてみないとわかりませんが

姉の、そして私の お雛様です。


こうしてブログを書きながらとてもあたたかい気持ちになります。


お雛様は不思議ですね。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お人形 (ともみん)
2011-03-02 09:03:46
お人形・・・私もいろんなお人形で遊んだな~。ひな人形は期間限定で遊びました。姉のひな人形のほうが人形の数もお道具や家具も多くて、こっそり遊んだ記憶が・・・。


本当に素敵なアートワークでした。

みなさんの愛おしそうに見つめている姿、自分のひな人形に語りかけているような表情に優しさがあふれていました。
みなさんのひな人形たち、ラウンジでいっぱいの笑顔に包まれているのでしょうね。
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今日はひな祭りですね (Yoko)
2011-03-03 10:14:29
>ともみんへ

私は次女だから(実は)私のお雛様ないんですよ。
確かに長女はたんまりありましたね。笑
子供の頃に姉と二人で並べて記憶があります。

シニアのみなさん本当に愛おしそうだったよね。
私、みなさんの様子を見て思わずうっとりして
ファシリテート忘れてしまいそうでした。

ラウンジで更にみなさんが笑顔で眺めていてくれているといいよね。
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