Yasukoです。
毎月アートセラピーのワークを行いに通っているデイサービスがあります。
私がそのデイサービスにサポーターとして通い始めたのは4年近く前から。
職員も利用者様もみんなが温かく迎えてくれる、いつも笑いが絶えない、
まさしく「家」のような大好きな場所です。
私が通い始めたときから参加してくださっているSさん。
Sさんは京都ご出身の方で、話をきくとどうやらとてもいい所のお嬢様だったようです。
すべてがきちっとされた性格で、テーブルの上にロール紙やテーブルシートを敷くときには、
少しでも曲がっていたり、しわになると指摘が入ります。
他にも服装から振舞い方まで、京都弁でずばっと
最初のころは、私はびくびくしていました。
でも今となるとSさんの言葉には裏表ない、いつも真実があります。そしてそこに深い愛情を感じるのです。
お話するのにちょっと緊張する。でも大好きなんです。
まだファシリテーターとして前に立ち始めたころ、ワークが始まってすぐ
「あんた、肩に力が入ってるわよ。あんたみてたらこっちも力はいるわ。」という一言。
ドキッとしましたが、その言葉で私は自分が緊張していること、
それがその場にも伝わっていることに気付いたのです。
それで一気に緊張がとけ、そのあとも自分らしくファシリテートさせていただくことができました。
そのSさん、長い間アートワークはあまり積極的な方ではありませんでした。
途中で周りの方と喧嘩をして、怒って退席し、一人で座っていらっしゃったり、
隣にすわる職員さんや私達に「あんたやってよ」といってだれかがいないと進まない状態でした。
ところが
この3~4カ月、Sさんのアートが急に変わってきたのです。
隣にだれがいなくても、もくもくと手を動かし、最後まで仕上げられるようになりました。
またその作品が素晴らしく美しいのです。
「美しい」というのは「きれい」とか「上手」とかそういうものではなく、命が宿っている感じ。
まさにSさんのように上品で堂々としていて、発せられる言葉のように、
見る人の心にストレートに響いてくるのです。
言葉にするのは難しいのですが、みていると感動がこみ上げてくるアートです。
他のどのアートともちがう、置き方、色使い、線、形、それらがSさんらしさがいっぱい。
最初は驚きました。そしてそれがもう数カ月続いています。
Sさんは特に作品について語ろうともしません。いつものように静かに過ごされています。
ご自分の変化にもアートにも気付いてもいないかもしれません。
毎回同じ話をされるので、私たちのことをおぼえているのかもわかりません。
でも、確実に以前と様子は変わりました。
私たちに対してとても穏やかで、優しい。。
職員さんにきいてみたところ、Sさんは他の曜日に開かれているカード作りなどは全く興味がなく、
参加してもご自分ではしないそうです。
その方いわく、
「このアートセラピーの時間だけなんですよ。こんなにされるのは。
こうしなきゃいけないっていうのがない、自由さが好きみたいよ」
とのことでした。
そんな事実をしって、嬉しくてたまりません
Sさんがアートセラピーを初めてもう6~7年くらたつのでしょうか。
月に1度のたった数時間のアートセラピーの時間が、少しずつ時間をかけて
Sさんにとって安心の場になり、自分の表現の場となってのです。
そのような方がいるというのは、私にとって続けていく支えになり、
より続けていきたいという熱い思いになります。
この日は他にも嬉しい言葉をいただきました。
ワークが始まる前いつもは遠くにすわっていらっしゃるMさんが、
私たちが準備しているそばに座っていらっしゃいました。
Mさんが「わたしはね、このクラスがいつも楽しみでしょうがないんですよ~」
とゆっくりお話しされました。
そういうお話をしたのは初めてのことです。
そのあともご自分が若い時、母親がいなくて洋服をかってもらなかったから
自分でなんでもつくっていたことを話してくださいました。
私たち3人、しばらく小さなMさんの足元に座り、じっと耳を傾け、
大切なMさんの思い出を一緒に味わわせていただきました。
私たちが確かに安心して表現できる場をつくっていること、上手とか下手とかではなく、
なんでもここではやっていいんだということが利用者さんにも伝わっていることを実感できた気がします。
それは私がくるまえにこの場をつくりだしたセラピストのRiyoさん・Satoちゃん、
以前一緒にすごした仲間たち(kanako、kuniko、あだっち)
同じ思いでこの場と人を愛し、ここにいられることを幸せに思ってくれているさっちんとkokoちゃん。
そして利用者様に職員さん。
みんなで信頼の場をつくりあげてきたものだと思います。
毎回のように私達はみなさんの拍手と「ありがとう」という温かい笑顔で見送られ帰って行くのです。
寝不足で準備をしようと…、プログラムが浮かばずもんもんとしようと…、お肌があれようと…
ワークが終わり帰るときには、次はこんなワークしよう、こんな場にしよう、
と新たな熱意と意欲がわいてきます。
やっぱり現場は楽しい!
この日のSさん(上)とMさん(下)の作品

毎月アートセラピーのワークを行いに通っているデイサービスがあります。
私がそのデイサービスにサポーターとして通い始めたのは4年近く前から。
職員も利用者様もみんなが温かく迎えてくれる、いつも笑いが絶えない、
まさしく「家」のような大好きな場所です。
私が通い始めたときから参加してくださっているSさん。
Sさんは京都ご出身の方で、話をきくとどうやらとてもいい所のお嬢様だったようです。
すべてがきちっとされた性格で、テーブルの上にロール紙やテーブルシートを敷くときには、
少しでも曲がっていたり、しわになると指摘が入ります。
他にも服装から振舞い方まで、京都弁でずばっと

最初のころは、私はびくびくしていました。

でも今となるとSさんの言葉には裏表ない、いつも真実があります。そしてそこに深い愛情を感じるのです。
お話するのにちょっと緊張する。でも大好きなんです。
まだファシリテーターとして前に立ち始めたころ、ワークが始まってすぐ
「あんた、肩に力が入ってるわよ。あんたみてたらこっちも力はいるわ。」という一言。
ドキッとしましたが、その言葉で私は自分が緊張していること、
それがその場にも伝わっていることに気付いたのです。
それで一気に緊張がとけ、そのあとも自分らしくファシリテートさせていただくことができました。
そのSさん、長い間アートワークはあまり積極的な方ではありませんでした。
途中で周りの方と喧嘩をして、怒って退席し、一人で座っていらっしゃったり、
隣にすわる職員さんや私達に「あんたやってよ」といってだれかがいないと進まない状態でした。
ところが


隣にだれがいなくても、もくもくと手を動かし、最後まで仕上げられるようになりました。
またその作品が素晴らしく美しいのです。
「美しい」というのは「きれい」とか「上手」とかそういうものではなく、命が宿っている感じ。
まさにSさんのように上品で堂々としていて、発せられる言葉のように、
見る人の心にストレートに響いてくるのです。
言葉にするのは難しいのですが、みていると感動がこみ上げてくるアートです。
他のどのアートともちがう、置き方、色使い、線、形、それらがSさんらしさがいっぱい。
最初は驚きました。そしてそれがもう数カ月続いています。
Sさんは特に作品について語ろうともしません。いつものように静かに過ごされています。
ご自分の変化にもアートにも気付いてもいないかもしれません。
毎回同じ話をされるので、私たちのことをおぼえているのかもわかりません。
でも、確実に以前と様子は変わりました。
私たちに対してとても穏やかで、優しい。。
職員さんにきいてみたところ、Sさんは他の曜日に開かれているカード作りなどは全く興味がなく、
参加してもご自分ではしないそうです。
その方いわく、
「このアートセラピーの時間だけなんですよ。こんなにされるのは。
こうしなきゃいけないっていうのがない、自由さが好きみたいよ」
とのことでした。
そんな事実をしって、嬉しくてたまりません

Sさんがアートセラピーを初めてもう6~7年くらたつのでしょうか。
月に1度のたった数時間のアートセラピーの時間が、少しずつ時間をかけて
Sさんにとって安心の場になり、自分の表現の場となってのです。
そのような方がいるというのは、私にとって続けていく支えになり、
より続けていきたいという熱い思いになります。
この日は他にも嬉しい言葉をいただきました。
ワークが始まる前いつもは遠くにすわっていらっしゃるMさんが、
私たちが準備しているそばに座っていらっしゃいました。
Mさんが「わたしはね、このクラスがいつも楽しみでしょうがないんですよ~」
とゆっくりお話しされました。
そういうお話をしたのは初めてのことです。
そのあともご自分が若い時、母親がいなくて洋服をかってもらなかったから
自分でなんでもつくっていたことを話してくださいました。
私たち3人、しばらく小さなMさんの足元に座り、じっと耳を傾け、
大切なMさんの思い出を一緒に味わわせていただきました。
私たちが確かに安心して表現できる場をつくっていること、上手とか下手とかではなく、
なんでもここではやっていいんだということが利用者さんにも伝わっていることを実感できた気がします。
それは私がくるまえにこの場をつくりだしたセラピストのRiyoさん・Satoちゃん、
以前一緒にすごした仲間たち(kanako、kuniko、あだっち)
同じ思いでこの場と人を愛し、ここにいられることを幸せに思ってくれているさっちんとkokoちゃん。
そして利用者様に職員さん。
みんなで信頼の場をつくりあげてきたものだと思います。
毎回のように私達はみなさんの拍手と「ありがとう」という温かい笑顔で見送られ帰って行くのです。
寝不足で準備をしようと…、プログラムが浮かばずもんもんとしようと…、お肌があれようと…

ワークが終わり帰るときには、次はこんなワークしよう、こんな場にしよう、
と新たな熱意と意欲がわいてきます。
やっぱり現場は楽しい!
この日のSさん(上)とMさん(下)の作品


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