Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

「春だけど春夏秋冬」

2015-05-17 08:37:50 | 素敵な現場
初めまして。けーやんです。
四月、ファシリテートデビューをしました。



その日のアートの話をします。
シニアアートセラピストをやってみたくなるくらい素敵な話なので、聞いてください。

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「え、◯◯さん、字書けんの?!」

職員さんも私もビックリです。

春夏秋冬。

80代の女性、Iさんのアートの題字です。

Iさんの隣りには、この日、
サポートセラピストのあっきーがいました。
Iさんは色紙の重なりに、
着物の季節ごとの色合いを、
イメージされていました。

あっきーは尋ねます。

「どんな題名にしますか?」

Iさんは言葉にならないし、
麻痺が残る手は動きにくいしで、
たくさん迷ったはずです。

でもあっきーは、
その迷いにも頷きながら、
いつだって手が届く位置に、
題名カードを置いて、
そっと勧めたりしながら、
「その時」を待っていたわけです。

そして、Iさんが、いよいよ筆ペンを持って。。。
渾身の表現が、アートが、
始まりました。

動きづらい指先で筆ペンを
ゆっーーくり、動かすIさん。

それを見守るあっきーの、
胸の高なりを今、想像しても、
興奮します。

春夏秋冬。

書き終わった後、
Iさんと、あっきーの、
全部弾けたような、やったーー!!!の満面の笑顔は言わずもがな。

掠れたり、細くなったり。
Iさんの心が動いて、
震えながら生まれた春夏秋冬、
皆様にはどう見えますか?



私はこんなに堪らない、
ライブな感動を味わえるなら、
バリバリ素敵なファシリテーターになってくぞーと思います。

拝読、ありがとうございました。

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