稲

バサバサ暴れる、稲の根元をぎゅっと掴んだことはありますか？それを、鎌でざくざく刈り落としたことは？

もし稲刈りをじっさいにしたことが無くても。
手のひらの奥に、その感触はありませんか。




今日の素材は、稲わらです。

嗅ぐと、ひなたの匂いがぷーんとして、
触れば、乾いた感触がゆびさきをこすります。



稲わらって不思議。
高齢の皆様のかっ気がいつも以上になるんです。



昔は、稲わらが日常にあったというのもあるでしょうが、
私は野性的なご先祖さまの血が、ひふの下で震えるからだと、こっそり思っています。

皆様、稲を触りながら、結びながら。
からだの奥から沸き上がるものを表現される。



｢日に焼けた、黒人の五歳の男の子の顔だよ｣




釜をふるう様子をジェスチャーしながら、つくられた形。




昔ふるさとで見た月に、浮かぶ景色を思い出して。
　


アートは命をいきいきさせるなあ( ´ー`)



皆さまのお心が集う場に、大好きな仲間たちといられたことに感謝をこめて。ありがとうございました。



シニアアートワークセラピスト　高橋恵子