Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

そして「花ひらく」

2014-01-16 02:50:20 | 素敵な現場
シニア担当のYokoです。

先日のブログに、「つづく」を書き忘れました。

実は前回お伝えしたI様以外にも、シニアの皆様の今年初アートが素晴らしくて

もっともっとお伝えしたくて・・・

お付き合いくださいね。



~この子供たちもみんな幸せになって欲しいのよ~
写真ではわかりづらいのですが、作品には女の子の写真が使われているのです。
この言葉を話す時、Y様はうっすら涙ぐまれていた。
ずいぶんと昔に不幸にもお子様を亡くされてしまった過去がある
Y様は認知症が進んでいます。でもお子様の事は度々アートの時間でもお話しが出てきます。
いつだって
母は子を想い元気で幸せにと願い続けているのですよね。

私は自分の母を思い出し、胸の奥がどーんと締め付けられました。。
私の母も今年で81歳ですから。。



~出会いを大切に~
この作品をみたサポーター誰もが「藤城清治さんの影絵見たいぃ~」とため息をつきました。
ワークが終わって、挨拶も終えて、一人、またひとりとお席を立っても
やり足りなくてお花を糊で貼っていました。
優しい愛が溢れている、そんな絵本の1ページのようです。
この作品・・・
96歳の乙女なN様  心はずっと90歳! 若々しくかわいらしく。
N様こうも言っていました。「健康でボケないようにしないと!」って。



~外に向かっていきたいの~
この女性と出会って1年とちょっと。
施設での生活にも慣れたでしょうか。
ワーク中サポーターに「山の写真はない?」と好きな山の写真を求めたのだそうです。
そして今年は色々とチャレンジしたいのだそうです。
それを聞いてとってもうれしくなりました。
年末にSatomiが送ったアートワーク参加「皆勤賞」の賞状を恥ずかしそうに受け取っていたT様
それが少しでも自信に繋がっていればうれしいです。
今年「花ひらく」そんな1年にしていきましょう!応援します!!



シニアの方とお付き合いしていると、私がたくさんのものを頂いていると感じる時があります。

言葉や現れからもありますが、作品を作る時間全てのプロセスを通して

また作品自身を通して・・・

まったく同じ人生は送ってはいないけれど、

Y様の作品を通して、私は私の母を想う。そして己を振り返る。

最近冷たくしてたな。。本当はつかれているかな。。などと思いだしちょっと心が痛くなったり。

N様の夢中で選んだり、貼ったりする姿、そして出来上がったファンタジーな世界を通して

私は、私の中の乙女チックな心に音が鳴る。

ああ、私も長生きしたらN様みたいに、くすっと微笑んで若々しくて可愛らしくありたいなって。

1年お付き合いしたT様の作り終えた時の満足そうな笑顔

施設に入られて、実際に山登りをすることは難しい。

だけれども自分の人生の中で経験し味わったあの時の気持ちは確かる有るということ

その気持ちを今ここでもう一度使おうと決めたこと

そしてその未来に「花がひらく」と心の中に種を撒いたこと

生きるってステキな事だなと・・・

私は私の中にいる一生懸命に頑張る私自身を承認する。

きっとここで今での頑張りが、私が私を助けて応援していく力になるのかもしれないと。

私は今、今を生きながら、T様のように若々しい未来を作っているのだなって。。



もっと生きよう。たっぷりと生きよう。。






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