アートであらわす～高齢者のアクティビティ～

こんにちは。シニア担当のYokoです。

今日も暑いですね。もう夏みたいです。。あちち・・


先月のワーク「あなたのお花　あなたの花言葉」


花言葉の由来は、神話だったり、その国・土地の言い伝えられているお話しだったりします。

私たちの心の中にもたくさんのお話しがあります。

そのお話しを自分だけののお花にしたらどんなお花になるでしょうか。。



高齢者の皆さんの心の中にもたくさんのお話しがあります。

人生の経験で学んだこと、味わったこと、大切にしていること

そして　言葉にはしないけれど

悲しみも　淋しさも　たくさん　たくさん



いつも夢中になって最後の最後まで作り続けているNさん（女性）

小さな女性で　背骨も曲がって　顔を拝見するには、

私たちは膝を曲げて身体を小さくしてNさんの懐に入り込むようにしなければならないほどです。

いつも作品には、乙女チックで色あいが鮮やかで　

何か絵本の１頁をめくるかのような　風合いです。



でもこの日私は　「あれ？」と思いました。

Nさんの作品は　いつも何かが違っていたのです。

それは紙面の使い方でした。



Nさんの作品は殆どが右下からスタート　もしくは右下に集中して描かれます。


例えば２月のワーク
「雪が溶けたらなになる」


例えば４月のワーク
ハサミを使った「新しい世界」




この日描いたものはいつもの場所と違っていました。



そしてこう言いました。

「花言葉は・・・ともだち。。　いえ、友情」


そして、ちょうど手元にあった小さな「友情」と書かれた文字を貼りました。


紙面の読み取り方をもちろん私たちセラピストは学んでいます。

ですが、この時間は絵から分析をするわけではありません。

それよりも　Nさんの心の中にある大切なお話し　思いが

ここにこうしてアートであらわれているという事

「友情」

多くを語る事をNさんはしませんでしたが、

そう花言葉を決めた時に、にっこりとされたのが印象的でした。



皆さんは　何を感じますか？


Nさん　たくさんたくさんお友達がいたのでしょうね。

今はもう会うことはできないけれど

でも心の中　いつもお友達はいて

そして共に過ごした時間　思い出を大切にしている。。



そして　また会えることを

どこか楽しみしているかのような・・



会ったらどんなお話しをするのでしょうか？



日常忘れてしまっているような事も　わざわざ言葉にしないような事

アートであらわすことで、ご本人の心が癒やされたり、活性化したりする


この日　参加された方からこう言われました。

「こういう時間はね、他にないんだよ。

　最初は難しいなぁ～と思うんだけれど、やっている内に夢中になって

　気が付くと無言で集中していて、終わった後に心がね、癒やされているんだよ。

　アートセラピーってすごいなぁ～と。

　うん。　うん。この作品のみんなが違うものが出来るっていうのがすごいなっ～と」


大絶賛してくださるこの男性はもう４年連続皆勤賞

うれしい承認です！！


＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊

一体どんな体験が出来るんだろう？

なぜ、高齢者の方が夢中で、皆勤賞になるんだろう？

文字では伝えきれないので、ぜひ体験にきませんか？

そして学んでみませんか？？


「シニアアートワークセラピスト初級認定講座」が７月から始まります。

全４回　ワーク三昧です。

体験レッスンもありますので、ぜひご参加下さい。