Life is ART!

高齢者施設で活躍しているアートワークセラピスト達の旬な声をお届けします。

『鬼は外 福は内』で福をいっぱい味わった日

2014-02-04 15:00:00 | 素敵な現場
こんにちは、kyokoです。

『鬼は外 福は内』

昨日は節分で、各家庭でもこんなふうに声をかけながら豆まきをされたのではないでしょうか!

私が担当している高齢者施設でも豆まきを楽しみながら、節分にちなんだワークを行いました。

今回はある施設での出来事をお話したいと思います。


「まずは鬼は外で邪気を払いましょう!」ということで、

「鬼は外」という全員の威勢のよい掛け声と共に、豆に見立てた毛糸玉を鬼にめがけて投げることに。

これがまた盛り上がったんです!

ある方は立ち上がって思いっきり投げられ、

ある方は「なかなか鬼が倒れないわ」とありったけの毛糸玉を掴んでは投げ続けられ、

ある方は「えいえい!」という感じで無我夢中になられたり。。。

「鬼が倒れたら終わりですよ。」という私の声は届かず、

倒れても起こし、何度もチャレンジなさっていました。

職員の方は「皆さんにこんな力があるとは思ってもいませんでした。」と、

シニアの皆さんの力強さに驚かれていたほどです。


そして、しっかりと邪気払いした後は「福は内」です。

「福は内」という掛け声と共に、福豆をご自分にまいていきます。

そこで。。。



予め準備しておいた覆いを外して、福豆の登場です。

今まで黒い敷物だったものから、突然色とりどりのいろがみなどが現れると、

「わぁ~!」という歓声が!

早速手が伸びて集めていかれましたよ。

ご自分にとって福を呼び込みそうな色や柄のものや言葉などを

「福は内」という声と共に選んで、思いを込めて表現されていかれました。


M様は車椅子なのですが、すっと立ち上がって熱心にモチーフを選ばれていました。
「みんなが笑顔でいられることを願って作りました。」と。



N様は「元気で病気無く過ごせるようにね。」という福をご自分に招かれました。



K様は殆んどお話をされない方ですが、最後の作品紹介の時にはご自分の作品に対して
大きな拍手を贈られていました。満面の笑顔で、涙ぐまれながら。。。
その姿をみて、職員の方も共に喜ばれていました。



O様の作品を紹介している時には、職員の方から、
「O様からたくさんの福を頂いています。」と声を掛けられていました。
それを聞いてO様は優しく頷かれていたように感じました。



M様は「これ私のです。見てください!」とご披露されていました。



終わってからサポーターと振り返りをしていた時、

「S様のあんなユニークな姿を初めてみたね。」

「M様が最後までおられたのは初めてやね。しかも穏やかな表情で、時々笑顔も感じられたね。」

「K様とこんなふうに関わったけれど、よかったのかな。」

「H様が立ち上がってされるなんて、びっくりしたわ。」など。。。

いろんな声があがりました。

シニアの皆さんの素敵なところを沢山感じながら、

あたたかい場をサポーターと職員の方々と一緒に作れていることが嬉しい!

私自身も福をいっぱい味わったのでした。


それから。。。まだあるのですが、このことはまたいつか!

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