薩摩おごじょ

薩摩狂句勉強中です。

2016.4さつま狂句

2016-10-10 19:34:40 | 日記
4.何(な)んちゃ無(ね)が 最南端で 名が売(う)れっ

 「西大山駅」という名前を入れたいところですが、無理ですので「過疎ん駅(えっ)」とでもしたいところですが、これも分かりにくいでしょうね。難しいところです。上五は「何(ない)も無(ね)が」の方が分かりやすいでしょう。



登ったは良(え)が足(あい)が痛(い)て開聞岳(けもんだけ)
変(か)わらんた 友達(どい)の心と 開聞岳(けもんだけ)
 この句も開聞岳だけを対象にしています。「けもんだけ」という言い方もあるのでしょうか?

目覚(おず)んなよ目覚(おず)んとずんね酔漢(よくろんぼ)

 
 この句は「目覚んな」という否定と「目覚めば」という肯定が同時に使われています。課題が二つに割れることになります。「目覚ん」だけで作りましょう。
変(か)わらんた 友達(どい)の心と 開聞岳(けもんだけ)

都会暮(まっぐ)れも狂句で目覚(おず)ん薩摩弁
 
 「都会暮れ」は無理な言い方です。聞いたときに何のことか分かりにくいでしょう。「都会(まっ)暮(ぐ)らし」ならすぐ分かります。形に嵌める(破調を避ける)ためであっても無理な省略は避けましょう。また、「狂句」と「薩摩弁」は同じですから意味がダブル感じがあります。
ちょっと難しいかも知れませんが考えてみましょう

◯蛇の足

 薩摩狂句は目で見るだけでなく、耳で聞いても分かりやすい句の方が望ましいと思います。漢字を見れば分かる句でも聞いただけでは分からない場合もあります。ですから、できるだけ「発音と漢字は一致させる」ようにしましょう。

漢字を見なければ意味が分からないのは「漢字に負ぶさっている」句と言われ、先人の戒めるところです。無理な漢字の当て方は避けましょう。

                       総評 黒柱 先生

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