兼題 祝(ゆえ)
1 祝詞(みと)ん声(こ)え
腹(はら)を蹴(け)いでた
帯(おっ)の祝(ゆえ)
2 多(う)け祝(ゆえ)い
悲鳴を上ぐい
諭吉(ゆきっ)どん
3 初競(はっせ)いの
声いマグロは
跳ね上がっ
4 成人祝(せじんゆえ)
わっぜ賑(はず)んて
主(ぬ)しゃデート
2自由吟
寝(ね)正月(しょがっ)ち
転婆(いなば)も負(ま)けた
流行性感冒(はやいかぜ)
黒柱先生総評
兼題 祝(ゆえ)
1.祝詞(みと)ん声(こ)え・・・の句 「~の声に」という場合は
「声(こ)へ」となります。
2.多け祝い・・・の句 中七を薩摩語で「ひいひ言(ゆ)うちょい」
とするともっと良いと思います。薩摩語に直せるところは、
出来るだけ薩摩語を使いましょう。
3.初競いの句・・・高値にマグロも跳ね上がったという見方は狂句らしいです。
4、「成人」を「せじん」と読ませるのは無理です。破調を避けるためであっても
無理な省略はしないようにしましょう。「はずん」は「弾(はず)ん」
自由吟
寝正月の句・・・「流行風邪(はやいか)ぜ転婆(いなば)も
負(ま)けっ寝正月(ねしょうがっ)」としたほうが意味がはっきりします。
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