薩摩おごじょ

薩摩狂句勉強中です。

2016年1月の狂句

2016-06-11 19:49:03 | 日記

総評は 黒柱先生

地 

穴場ん湯 猿(よも)が人気ん 湯に変(か)えっ
               扇香  1月12日投稿
 
 猿のお陰で人気が出たというアイディアを思いつかれたところがよかったと思います。何時も同じことを言いますが、「狂句の良し悪しは九割かた発想(着想)で決まる」ことを念頭において句作りをするようにしましょう。



人 

混浴(こんよっ)ち 喜(よろこ)ん行たや 猿(よも)もおっ
              扇香  1月12日投稿
 
 「混浴」は今までにも多く詠まれてきていますので、発想としてはやや斬新さを欠くきらいはありますが、美人ではなく猿がいたので驚いているのでしょう。「喜(よろこ)ん」は「喜(よろく)っ」ともいいます。
「おっ」→「居(お)っ」

《選評と蛇足》
 「露天風呂猿(よも)は禁止ち札(ふだ)が立(た)っ」 とても面白い発想です。「禁止」の札が見えないのが残念ですが。
※「仲良(なかえ)こっ」の句。このままでは猿なのか人なのかが分かりません。 「猿」という言葉を入れたほうがよいでしょう。
※「こやないか」「目を瞑っ」の句。も同じです。
※「優し子(こ)猿(さい) 人(ふと)ん子供(ぼん)にも 見(み)すごたっ」。「優し子(こ)猿(さい)」が上六の破調になっています。「子供」を「ぼん」と読ませるのは無理がありそうです。やはり「こどん」とするか「子(こ)」でもよいでしょう。例えば「優」(やさ)し猿(よも)人ん子供(こど)みも見(み)すごたっ」という言い方もできるかもしれません
※「無賃(ただ)で」→「只(ただ)で」(漢字と読みがなの一致)

フォト狂句自由吟の部

※「成人式」を「せじんしっ」と読ませるのが、私には違和感がありますが、そんな言い方をするところがあったら教えてください。「忘年会(ぼねんかい)」も同じです


子孫かい ハワいけ逃げた 良(よ)か正月(しょがっ)

            扇香 1月18日投稿    
「子孫かい」がちょっと分かり難いかもしれませんが、おそらく先祖がハワイに移住したのでしょう。ですから、面倒な正月の準備も要らず、のんびりとした正月を迎えているということなのでしょう。考えようでは「良か正月」なのかもしれません。そうだとしても、ハワイに限定されないところが難点になりますね。


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