薩摩おごじょ

薩摩狂句勉強中です。

2016.7さつま狂句

2016-10-10 20:05:22 | 日記
似たような発想(組み合わせ)が多かったようです。「赤子と(天使の)笑顔」の取り合わせは、やはり平凡なものになりやすいので、思い切った発想の転換が必要でしょう。

句を見たときに、課題の写真が目に浮かぶことが理想でしょうが、まさに至難の業ですね。それと、送り仮名は難しいですね。耳で聞いたときは全く違和感がなくても、文字にすると間違いやすいものがあります。もう一度基本を確認しましょう。気付いたところを述べてみます。

※「貰う」は薩摩言葉では「もろ」になります。「ろ」は送りかなにしましょう。

※「ごて」は「五体」か「身体」が良いでしょう。「足腰」はそのまま「あしこし」となります。「発音されるとおりの漢字を当てる」のが原則です。

※「ひのひして」は「一日中」でよいと思います。

※「ゆるん」は「緩(ゆる)ん」。「る」は読み仮名です。共通語で考えると分かりやすい場合があります。

※「俺が子ん次」は「つぎに」という意味ですから「次(つ)ぎ」となります。「つぎ」という名詞の場合は「次(つっ)」となります。

※「けれっ」は①孵化する②生まれるの卑下語と辞典にあります。他人には使わないほうがよいでしょう


●(7月の兼題)「ビール」

※どこかの局と同じものを出してみました。夏にふさわしく、また身近なものなので期待しましたが、残念ながらこれといった傑出した句は見当たりませんでした。やはり200句を超える投句にはそれなりの秀句があるようです。

課題の「ビール」を句の中心(主役)にすることが一番大切だと思います。
「ビール」と「ビール好き」はまったく「別物」です。「ビール好き」は「人間」です。課題の言葉が入っていればよいわけではありません。課題の(ビール)そのものを詠むようにしましょう。

※ビールと焼酎を組み合わせるとどっちが「主役」か分からなくなります。「主役は一人」と考えましょう。

※字余りや字足らずの破調句になっていないか確認しましょう。最終的には「指折り確認」をする習慣を身に付けましょう。「ビールはまだかち」は8音字になります。この場合は最後の「ち」はなくてもほとんど意味は変わらないようです。

※薩摩狂句は「口語体」を使うのが原則です。できるだけ平易な言葉、表現を心掛けましょう。「維持すち」は「持たすち」で良いと思います。日常会話で使うかどうかを考えれば分かりやすいでしょう。
               総評 黒柱先生

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