以前、ブログの記事「ツボと中庸・その2」において、
同じツボであっても、下痢・便秘などの相反した症状に効くような例が数多くあるというツボの二面性について挙げ、
身体の状態を過不足のない「中庸」の状態に調えることがツボの役割であると紹介しました。
これもツボは「場」に働きかけ、調整するという作用によるものです。
下痢・便秘という場合であれば、
大腸における「無用の用」からなる「場」を調えることで、
下痢・便秘の状態から平常(中庸)に復す役割をするのがツボだということです。
ただし、下痢・便秘の原因には様々あり、
胃腸のコンディションが悪いこともあれば、
精神的な要因が深く関わっていることもあります。
ツボは胃腸や神経系統など、それぞれの要因に作用することで
大腸という「場」を平常(中庸)へと調えるのです。