泉心堂治療院

せんしんどうちりょういん

丹田と「無用の用」:道の医学

2020年08月19日 | Weblog

「丹田」といえば、

東洋医学や健康法の分野、伝統芸能やスポーツなど身体技法の分野

などにおいて重視される概念だと思います。

 

一般的には下腹部に存在し、

深い呼吸(腹式呼吸)の際に意識するポイント、

身体のバランスや重心の要(かなめ)、

精神を集中させる際のポイント

などとして認識されています。

 

これほど意識され、重要さが認識されている部位であるにもかかわらず、

人体を解剖しても、

当然ながら「丹田」という臓器、組織を見つけることはできません。

 

なぜなら「丹田」とは意識・実感の中に存在するもので、

我々の身体には「丹田」という「場」が存在するということなのです。

それは「無用の用」に他なりません。

 

それ以外にもヨガなどの「チャクラ」など、

実体のない「場」は様々あると思います。

それらの「場」と、「場」を形成する要素について考察し、役立てるのが

「無用の用の医学」つまり「道の医学」の考え方です。