「丹田」といえば、
東洋医学や健康法の分野、伝統芸能やスポーツなど身体技法の分野
などにおいて重視される概念だと思います。
一般的には下腹部に存在し、
深い呼吸(腹式呼吸)の際に意識するポイント、
身体のバランスや重心の要(かなめ)、
精神を集中させる際のポイント
などとして認識されています。
これほど意識され、重要さが認識されている部位であるにもかかわらず、
人体を解剖しても、
当然ながら「丹田」という臓器、組織を見つけることはできません。
なぜなら「丹田」とは意識・実感の中に存在するもので、
我々の身体には「丹田」という「場」が存在するということなのです。
それは「無用の用」に他なりません。
それ以外にもヨガなどの「チャクラ」など、
実体のない「場」は様々あると思います。
それらの「場」と、「場」を形成する要素について考察し、役立てるのが
「無用の用の医学」つまり「道の医学」の考え方です。