私は、精神疾患を持っており、今も通院しています。今では認知されつつあるうつ病です。
でも、両親からの虐待から発症する症状は、それだけではありませんでした。
いろいろな不安症、恐怖症、摂食障害などなど・・・ うつ病から枝葉的に発症していきました。
今は、父親が亡くなったこと、母親が施設にいることで精神的に安定してはいます。
ただ、一番症状がひどかった時、先生に入院したいと訴えたことがありました。
両親の嫌がらせ、毎日のように繰り返される深夜、早朝の両親の怒鳴りあいのケンカ、
精神的に弱っているのをいいことに父親への不満を私にぶつける母親の異常な行動や言動、
そのたびに、私は、動機やめまい、冷や汗がでて自分の部屋にすらいることができず、
近くの公園に避難してました。
でも、そうするのにも限界があり、精神的に不安定すぎて、先生に入院したいと訴えたのです。
その時の担当の先生からは、入院はやめた方がいいと言われ、私は、入院したことがありません。
当時の私には、入院が一番いい方法だと思っていました。
先生は、入院しない方がいい理由として、社会復帰したときに入院歴があるのとないのとでは雲泥の差があるから…
と言っていたように記憶しています。
その先生は、そんなことを言うような先生ではないと思っていただけに意外に感じたのを覚えています。
でも、今日のNHKの「長すぎた入院」という番組を見て…
先生の言ってたことは、こういうことだったのか…
と思いました。映像が古い感じがしたので、だいぶ前の番組なのかもしれません。
人権無視された精神病院が多いことは知っていました。
病気仲間の人が人間扱いされない病院に入院させられ、監禁状態になってしまった人もいます。
それは、入院したいと訴えてから、だいぶ、経ってから知ったことでした。
NHKの番組の中で、家族や社会からはみ出した人を入れるための「収容所」という言葉にぞっとしました。
今の日本に病院という名の「収容所」が存在する事実に…。
当時の担当医は、それを心配したのかもしれません。
番組で紹介された人たちは、20年、30年以上の時間を隔離された精神病院で生活していた人ばかりでした。
60代、70代になって、やっと、退院できた人たち…。
もう、症状がなくなり、健康的な精神状態になっても退院できなかった人たちがいる。
正直、ずっと感じていた疑問の答えが見つかった気がしました。
精神障害者は厄介者
という風潮と家族や社会の冷たさ、偏見や差別の塊のような日本社会。
精神病院の入院患者は、ほとんどが軽度の知的障害者や統合失調症の人ばかりでした。
私の脳裏に浮かんだのは、ナチスドイツのユダヤ人だけではなく、ドイツ人の精神病患者や身体的病気の人も収容所で殺してした事実と重なる気がしました。
優秀な遺伝子だけを残すために、そういう人間は社会の役に立たないから殺すべきという考え方に恐怖を感じました。
よくうつ病で会社には行けないのに旅行には行けるなんておかしい… という人いますよね?
いやいや… うつ病で外出すらできなかった人が、旅行に行こうと思い、行動できること自体が大きな進歩なんですよ。
健康な人に分かってもらおうとは思わないけど、分からないなら分からないでいいからさ…
何にも知らないんだったらさ…
余計なことばっかり言うのやめてもらえます?
って言いたくなる。ナチスドイツ時代、病気があると子供すら殺されていました。
中には、殺されているわけではないからいいじゃないか!!という人もいるかもしれない。
でも、私が一番怖いと思うのは、ネオナチ?と思うような考え方の若い人が多いこと…。
老人は十分生きたんだから、とっとと死ね
精神障害者は、何の役にも立たないから死ね
これって、ネオナチと同じだと分かってて行ってるのか、それとも、知らずに言ってるのか?
正直、判断できかねるところではあります。
ヒトラーが出てきた時代と今の日本や世界情勢は、とても、よく似てきているように感じます。
だからこそ、ネオナチ的な考え方をする人が増えたのかもしれない。
そう考えると、とても、怖い社会になりそうな気がしました。
そして、何十年も入院生活を送ってきた人たちが退院しても、そういう人たちを支援する施設や仕事が少ないこと、退院後、患者を支えるべき家族が…
面倒みきれないから迷惑
と言って何もしようとしない家族間の現実。
何十年も入院してたということは、親もかなりの高齢になっていて、実際、両親が介護を受けてもおかしくない年齢でした。
だから、それも、親御さんの本音でしょう。
ただ、家族だけでなく、社会にも受け皿となるものがない現状も問題のように感じます。
実際、生活保護や障害年金を受けている人が働きたいと思っても、仕事を始めた途端、受給していたものが全て止められます。
仕事を始めて、また、調子が悪くなっても、再申請、再受給までに時間がかかるので、安易に働くことができないという現実があります。
本当は、短時間から始めて、徐々に長時間勤務に移行したいと思ってても、短時間でも働いてしまうと受給を止められてしまうので
また、体調悪くなったら、どうしよう…
という不安がつきまとい、なかなか、働けない。しかも、世の中の生保受給者バッシングも強い。
こういう風潮、どうにかならないのかな?
この旧優生保護法って、ナチスの考えからきたものなの?とも思ったけど、昔、海外の要人が精神障害者に襲われたのがきっかけになったと番組の中で言われてました。
当時、欧米でも精神病院の長期入院は普通だったようですが、人権問題から精神病院での入院は、平均28日に減っているのに対し、日本の精神病院は5年以上入院しているケースが、ずっと、続いているようです。
国連からも注意を再三されているのにも拘らず、相変わらず、日本の長期入院させる精神病院という名の「収容所」は存在し続けている。
友人の知人で、統合失調症の人がいると聞いていたけど、その方は、持病のことを周りに隠して生きている。
薬を服用すれば、普通の生活を送れているのに隠してる。正直、なぜ、隠してるのか分かりませんでした。
だって、誰にも迷惑かけることなく生活できてるわけですよね?
それなら、堂々と持病のことを話してもいいのでは?と思ったからです。
でも、やはり、差別や偏見が怖いから、隠しているそうです。
なんか… これって…
絶対、おかしい!!
そう思ってました。でも、この番組見て、その方がいいのかなぁ…?と思いました。
何故かというと、その番組に出てきた30年以上入院してた男性は、若いころに、統合失調症で入院して良くなって退院、その後、親戚の家に行った夜、足をつって騒いでいたら、また、再発したと思われて入院させられて30年以上精神病院から退院できなかったという事実があるからです。
今、体の病気なら患者の意思が尊重されるけど、精神病院の場合は、まだ、家族の意向が尊重されているのかもしれません。
そうなってしまうと、なかなか、持病を周りの人たちに言うことはできないですよね。
だって、いつ、どの状況で病院送りになるか分からないですもんね(汗)
そう考えると…
旧優生保護法って、超怖い法律だ…
と、改めて思いました。だって、国家単位でやってるんだもんね。
この法律のせいで、人生台無しにされた人が、どれだけいることか…。
最近、この法律で避妊手術を強制された人たちが声を上げ始めているけど、当事者にとっては、相当、勇気が必要だっただろうなと思う。
今までは、世間の差別や偏見が怖くて、声を上げられなかったんじゃないかな?
「長すぎる入院」という番組を見て、いろいろと感じたことを書いてみました。
思うことはたくさんあるけど、とりとめなく書いてしまいそうなので、今日は、この辺で終わろうと思います。
でも、両親からの虐待から発症する症状は、それだけではありませんでした。
いろいろな不安症、恐怖症、摂食障害などなど・・・ うつ病から枝葉的に発症していきました。
今は、父親が亡くなったこと、母親が施設にいることで精神的に安定してはいます。
ただ、一番症状がひどかった時、先生に入院したいと訴えたことがありました。
両親の嫌がらせ、毎日のように繰り返される深夜、早朝の両親の怒鳴りあいのケンカ、
精神的に弱っているのをいいことに父親への不満を私にぶつける母親の異常な行動や言動、
そのたびに、私は、動機やめまい、冷や汗がでて自分の部屋にすらいることができず、
近くの公園に避難してました。
でも、そうするのにも限界があり、精神的に不安定すぎて、先生に入院したいと訴えたのです。
その時の担当の先生からは、入院はやめた方がいいと言われ、私は、入院したことがありません。
当時の私には、入院が一番いい方法だと思っていました。
先生は、入院しない方がいい理由として、社会復帰したときに入院歴があるのとないのとでは雲泥の差があるから…
と言っていたように記憶しています。
その先生は、そんなことを言うような先生ではないと思っていただけに意外に感じたのを覚えています。
でも、今日のNHKの「長すぎた入院」という番組を見て…
先生の言ってたことは、こういうことだったのか…
と思いました。映像が古い感じがしたので、だいぶ前の番組なのかもしれません。
人権無視された精神病院が多いことは知っていました。
病気仲間の人が人間扱いされない病院に入院させられ、監禁状態になってしまった人もいます。
それは、入院したいと訴えてから、だいぶ、経ってから知ったことでした。
NHKの番組の中で、家族や社会からはみ出した人を入れるための「収容所」という言葉にぞっとしました。
今の日本に病院という名の「収容所」が存在する事実に…。
当時の担当医は、それを心配したのかもしれません。
番組で紹介された人たちは、20年、30年以上の時間を隔離された精神病院で生活していた人ばかりでした。
60代、70代になって、やっと、退院できた人たち…。
もう、症状がなくなり、健康的な精神状態になっても退院できなかった人たちがいる。
正直、ずっと感じていた疑問の答えが見つかった気がしました。
精神障害者は厄介者
という風潮と家族や社会の冷たさ、偏見や差別の塊のような日本社会。
精神病院の入院患者は、ほとんどが軽度の知的障害者や統合失調症の人ばかりでした。
私の脳裏に浮かんだのは、ナチスドイツのユダヤ人だけではなく、ドイツ人の精神病患者や身体的病気の人も収容所で殺してした事実と重なる気がしました。
優秀な遺伝子だけを残すために、そういう人間は社会の役に立たないから殺すべきという考え方に恐怖を感じました。
よくうつ病で会社には行けないのに旅行には行けるなんておかしい… という人いますよね?
いやいや… うつ病で外出すらできなかった人が、旅行に行こうと思い、行動できること自体が大きな進歩なんですよ。
健康な人に分かってもらおうとは思わないけど、分からないなら分からないでいいからさ…
何にも知らないんだったらさ…
余計なことばっかり言うのやめてもらえます?
って言いたくなる。ナチスドイツ時代、病気があると子供すら殺されていました。
中には、殺されているわけではないからいいじゃないか!!という人もいるかもしれない。
でも、私が一番怖いと思うのは、ネオナチ?と思うような考え方の若い人が多いこと…。
老人は十分生きたんだから、とっとと死ね
精神障害者は、何の役にも立たないから死ね
これって、ネオナチと同じだと分かってて行ってるのか、それとも、知らずに言ってるのか?
正直、判断できかねるところではあります。
ヒトラーが出てきた時代と今の日本や世界情勢は、とても、よく似てきているように感じます。
だからこそ、ネオナチ的な考え方をする人が増えたのかもしれない。
そう考えると、とても、怖い社会になりそうな気がしました。
そして、何十年も入院生活を送ってきた人たちが退院しても、そういう人たちを支援する施設や仕事が少ないこと、退院後、患者を支えるべき家族が…
面倒みきれないから迷惑
と言って何もしようとしない家族間の現実。
何十年も入院してたということは、親もかなりの高齢になっていて、実際、両親が介護を受けてもおかしくない年齢でした。
だから、それも、親御さんの本音でしょう。
ただ、家族だけでなく、社会にも受け皿となるものがない現状も問題のように感じます。
実際、生活保護や障害年金を受けている人が働きたいと思っても、仕事を始めた途端、受給していたものが全て止められます。
仕事を始めて、また、調子が悪くなっても、再申請、再受給までに時間がかかるので、安易に働くことができないという現実があります。
本当は、短時間から始めて、徐々に長時間勤務に移行したいと思ってても、短時間でも働いてしまうと受給を止められてしまうので
また、体調悪くなったら、どうしよう…
という不安がつきまとい、なかなか、働けない。しかも、世の中の生保受給者バッシングも強い。
こういう風潮、どうにかならないのかな?
この旧優生保護法って、ナチスの考えからきたものなの?とも思ったけど、昔、海外の要人が精神障害者に襲われたのがきっかけになったと番組の中で言われてました。
当時、欧米でも精神病院の長期入院は普通だったようですが、人権問題から精神病院での入院は、平均28日に減っているのに対し、日本の精神病院は5年以上入院しているケースが、ずっと、続いているようです。
国連からも注意を再三されているのにも拘らず、相変わらず、日本の長期入院させる精神病院という名の「収容所」は存在し続けている。
友人の知人で、統合失調症の人がいると聞いていたけど、その方は、持病のことを周りに隠して生きている。
薬を服用すれば、普通の生活を送れているのに隠してる。正直、なぜ、隠してるのか分かりませんでした。
だって、誰にも迷惑かけることなく生活できてるわけですよね?
それなら、堂々と持病のことを話してもいいのでは?と思ったからです。
でも、やはり、差別や偏見が怖いから、隠しているそうです。
なんか… これって…
絶対、おかしい!!
そう思ってました。でも、この番組見て、その方がいいのかなぁ…?と思いました。
何故かというと、その番組に出てきた30年以上入院してた男性は、若いころに、統合失調症で入院して良くなって退院、その後、親戚の家に行った夜、足をつって騒いでいたら、また、再発したと思われて入院させられて30年以上精神病院から退院できなかったという事実があるからです。
今、体の病気なら患者の意思が尊重されるけど、精神病院の場合は、まだ、家族の意向が尊重されているのかもしれません。
そうなってしまうと、なかなか、持病を周りの人たちに言うことはできないですよね。
だって、いつ、どの状況で病院送りになるか分からないですもんね(汗)
そう考えると…
旧優生保護法って、超怖い法律だ…
と、改めて思いました。だって、国家単位でやってるんだもんね。
この法律のせいで、人生台無しにされた人が、どれだけいることか…。
最近、この法律で避妊手術を強制された人たちが声を上げ始めているけど、当事者にとっては、相当、勇気が必要だっただろうなと思う。
今までは、世間の差別や偏見が怖くて、声を上げられなかったんじゃないかな?
「長すぎる入院」という番組を見て、いろいろと感じたことを書いてみました。
思うことはたくさんあるけど、とりとめなく書いてしまいそうなので、今日は、この辺で終わろうと思います。