なごりの
アジサイ。
もう少し
早く
切り取れば
花
の
具合
は
キレイ
だったかもしれない。
庭に咲くのが一番いい。
アジサイ
は
好きな花。
子どもの頃から
好きだ。
そう思っていた。
もしかすると
ほかの花を
よく知らない
と言うのもある。
商店街
で
庭のない
アスファルト
の
道路
に
面した
商店
に
育った
から、、、
アジサイ
は
義母
も
好きだった。
自営
の
会社
の
表玄関
に
見事に
咲かせていた。
会社
は
まだ
健在だが、
アジサイ
は
ない。
義母
が
丹精こめて
世話していた
会社
の
表玄関にはアジサイ
通用口には
パンジーやあさがおやサルビア
など
季節の花
応接間
に
続く
階段
には
見事な
カニシャボテン
の
鉢
が
段々に
飾られていた。
どの花も
今はない。
義母
は
B型肝炎
から
肝臓ガン
に
なり
いくつもの
ガン
を
たたいては
また
再発
を
繰り返していた。
いよいよ
通勤
が
無理だとなった
ある日
一人で
鉢
を
片付けてしまった。
何もかも
跡形なく
片付けてしまった。
仕事を終え
出てきた
従業員たちを
驚かせた。
全盛期の頃よりは
数が
減ったとはいえ
まだまだ
美しい
花
たち
今も
義母
の
真意
を
知らない。
世話をするものが
いなくなり
枯れて
終わるのが
嫌
だったのか
分からない。
植木鉢
も
すっかり
片付けて
無くなっていた。
意志の強い
ハッキリした
性格
だった。
誰か
に
託す
としても
仕事
の
邪魔
に
なるのが
見えていたのだろうか、、、
義母
の
なごりの花
直植えされていた
フリージア
が
今も春さきに
咲く。
世話なくとも
黄色い花
を
咲かせている。
アジサイは、、、
大きな株だったから
無くなるのが
不思議だと
この季節
に
なると
いつも
思う。
義母
の
気持ちに
寄り添ったのか?
なんて
感傷だが。
花と共に
義母
の
思い出。