Shell工房(スタッフブログ)

Shell工房は写本装飾好きのプチ職人7名のユニットです。波と砂に磨かれて輝く貝殻のように日々修行中!!

世界の写装から

2009-07-23 | 写本
皆既日食みた人、この指とまれ!
「はぁ~い先生ベランダで待ちかまえて、一瞬だけど見えました!
…で今回の写本は皆既日食でも何かのアンケート集計でもありません。
絵も色彩もカワイイけれど結構フキツな内容なんです。

『ベアトゥス黙示録』~第四のラッパ~
モサラベ派・975年頃ローマ大聖堂
第四の天使がラッパを吹くと太陽も月も星も、その3分の1の光を失い、かつ天の中央に一羽の鷲が飛んできて「禍なるかな」と三たび叫んだという。太陽や月の3分の1、不吉な鷲、天使のラッパなどは茶がかった紫でこれは日蝕、月蝕の色であるとともに、劫火の煙の色である。地の赤も不吉な火と血の色であり、そこでは樹や草は焼き尽くされている。中央の空間を湿る黄色は悪臭を放つ硫黄の色でこれまた災禍を暗示する。
ホントウだ!樹や草が焦げてる

Mickey