「障害福祉を大田区の最優先課題にしよう」を唯一の政策として立候補して、残された時間はわずかになった。
このブログには今まで、障害福祉に関わることを中心に、心が動いたことを書いてきた。しかし選挙期間は、そうした話題は、「障害福祉で大田区をよくする!」プロジェクトサイトへ書いて行くことにしてきた。ネット選挙の時代に自分のブログを更新しない、というのも矛盾かもしれないが、障害福祉についての考え方や政策に関することと、今回たまたま立候補する僕の個人に関する内容は明確に分離しようと考えた。「個人にフォーカスしない」は、ポスターのデザインにもあらわれている。
もちろん、「障害福祉を大田区の最優先課題にしよう」という主張を、当初目標としたような簡潔でわかりやすい形で展開できたかといえば、非常に忸怩たるものだった。2度の個人演説会の中で、それなりに熱のあるものとして伝わった部分もあるだろうが、ウェブの上で簡潔に伝えられたのかといえば、自分でも採点は低い。例えば、エンパワメントについて、十分な説明をできてはいない。障害当事者が、自立支援センターの運動の中で、自らを成長させ、地域社会を巻きこみながら社会資源に働きかけ、国の制度をも変えていった、その力に、地域社会の側が気付くべきだ、という主張を展開したかったのだが十分ではない。そのエンパワメントの重要なツールであるピアカウンセリングについても同様だ。この選挙活動の中で、「なぜ障害福祉を大田区の最優先課題にしなければならないのか」「新しい障害福祉には社会を変えるどのような力があるのか」「大田区議会を通してそこにせまることはできるのか」を、もっともっと簡潔に、明快に、しかし掘り下げて語らなければならなかったが、なかなか果たせなかった。言葉をさがして考え込むことも多く、その分、街頭に出る機会を持てなかった。
そんな中で、更新をしていなかったこのブログに、若干ページビューが増加した。やはり僕個人がどのような人物であるか、知りたい人がいたのだな、と思う。それがどのような評価に結び付くのかは、わからない。個人的な情念が先行し、プロジェクトの本体からすればノイズかもしれないこのブログから、何かを感じ取る人はいるかもしれない。
いずれにせよ、このブログも明日は更新禁止になる。
今日の24時までに、またいくつかのことを書くかもしれない。
そして月曜日以降に、このプロジェクトの振り返りをしていくつもりだ。