「島崎城跡を守る会」島崎城跡の環境整備ボランティア活動記録。

島崎城跡を守る会の活動報告・島崎氏の歴史や古文書の紹介と長山城跡・堀之内大台城の情報発信。

富岳三十六景「常州牛堀」の紹介

2020-03-30 18:50:23 | 歴史

富岳三十六景「常州牛堀」の紹介

葛飾北斎の作品富岳三十六景「常州牛堀」の牛堀は、霞ヶ浦の東岸、現在の茨城県潮来市の島崎城跡の在る場所になります。

その牛堀に浮かぶ荷船と船頭の生活を細密に描いた作品です。釜から米の研ぎ汁をこぼす船頭の動きは、静かな朝を感じさせてくれます。

江戸時代後半の牛堀河岸の想像図

富岳三十六景が発刊された江戸時代後期の頃の牛堀河岸の想像図を紹介します。

 

 


島崎城のむかしばなし「お投げの松」

2020-03-25 13:24:18 | 歴史

いたこ(旧うしぼり)の昔ばなし

「お 投 げ の 松」

四百年も昔、牛堀がいくつもの村に分かれていた頃、島崎村の山の上にお城があった。

そこは、前に夜越川、後に山々が連なった自然の要塞で、それはそれは立派な山城であった。

殿さまの名前は、島崎左衛門尉、桓武平氏の流れを組む立派な武将で、たいそう領民から慕われていた名君であった。

良く晴れた日のこと、殿様は家来を連れてお堀の外へ田んぼの様子を見に出かけた。まったく偉い殿様で、百姓に交じって草取りまでしていたという。

そんな時、きれいな白い蛇をみつけたお殿様は、もっと近くで見ようと思って、田んぼのあぜ道へ入ろうとした。すると一人の百姓が走り寄って来て「そっちに行くのは危ねえだ」「その蛇は神様の化身だ」と殿さまを止めた。

白い蛇を諦めて殿さまが帰ろうとした時、沼地でうっかり足を取られてしまった殿様は、足元に蛇の群れが、うようよと気味悪くのた打ち回っているのが見えてビックリした。

やっとのことで沼地から抜け出した殿さまが帰ろうとした、その時、突然家来に近づいて来た白い蛇があった。とっさに家来は、棒で突いて蛇を殺してしまった。その家来は二日後に訳の分からない熱にうなされ、苦しみもだえて死んでしまったそうだ。

1591年、とうとうこの島崎にも、豪族佐竹氏の兵が攻めてきた。この戦いで島崎氏は追い詰められ、最強を誇った島崎城に火の手が上がり次々と燃え落ちていった。それを見ながら殿さまは、何故か家来の殺した白い蛇を思い出しひどく後悔した。そこで蛇を殺した場所の辺りめがけて、天守から一番殿さまが大切にしていた立派な盆栽の松を投げ落とした。

その後、殿さまは城と一緒に滅んだのだが、その盆栽の松はしっかり根付き大きな松に成長した。

しかし、誰もこの松を切ろうとする者もいなかった。ところが土地改良が行われ、松の周りが渇き田になってしまうと、今まで元気だったこの松も、とうとう枯れてしまった。

地元の人たちが枯れた松を切ってみると、まるで蛇が住んでいたかのように大きな室ができていたそうだ。今でも「白い蛇は神様の化身だから金輪際殺してはならない」とこの地方で言い伝えられている。


「島崎城跡」の案内看板が設置されました。

2020-03-21 19:21:12 | 歴史

「島崎城跡」の案内看板が設置されました。

東関東自動車道の潮来ICをおりて、潮来市内に向かい県道50号線(水戸神栖線)を水戸方面に向かい、島崎城跡の2Km付近の交差点に設置されました。途中600m手前にも駐車場の案内看板が設置されました。

また、国道51号線の潮来市内から香取市方面に向かい城跡1Km付近の交差点にも同じく設置され、同じく500m手前に駐車場の案内看板が設置されました。(合計4か所)

そして、新しく造設されました専用駐車場にも看板が設置されました。

今まで、城跡見学者に駐車場が無くてご不便をかけましたが、これからは安心して駐車して城跡見学が出来るようになりました。

立派な看板が設置されましたが、城跡についても環境整備をして看板に負けない史跡にしていきたいと思います。

看板倒れにならないように!!

 

 


環境整備活動を実施しました。

2020-03-19 18:18:00 | ボランティア活動

島崎城跡環境整備活動を実施しました

新型コロナウィルスで活動が自粛されている時期ですが、3月15日(日)午前9時より、会員約20名が集まり島崎城跡の環境整備活動を行いました。

今回は、大井戸跡の水の手曲輪と帯曲輪の2ケ所を集中的に立木の伐採をはじめ草刈り等を行って、見違える程きれいに整備することができました。

また、伐採された材木や枝木の処分は、潮来市の行政の方で対処して頂くということで進めております。

 

画像紹介


潮来市「牛堀公民館まつり」に島崎城跡を守る会の活動報告展示しました。

2020-03-18 19:00:58 | ボランティア活動

潮来市「牛堀公民館まつり」に島崎城跡を守る会の活動報告展示しました。

昨年に引き続き、令和2年2月15日~16日にかけて開催された「牛堀公民館まつり」にて、当会の活動報告の展示行いました。今回は、展示の目玉として、島崎城が落城の際に使われたといわれる火縄銃(銃身のみ)と弾丸を展示して、公民館まつりに参加した市民の方々の注目を集めました。島崎氏の家臣団の末裔の方が代々大事に保存していたとのことです。

また、同じく江戸時代に書かれた軍記物の「島崎氏由来の巻」の古文書原本と解読本を展示しました。この解読本は、会員の方に配布する予定で準備しています。

私たちの会は、島崎城跡の環境整備が主な活動ですが、この活動を通じて地域の活性化を図ることが目的になっております。その為には、地域の市民の方の理解が大切であり、これからも地域の皆さんに私たちの活動の情報を知らせていきたいと思っています。

公民館まつり画像