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こんばんは
熱海土石流の、ひどすぎる土砂災害の原因が判ったような気がします。
そのメカニズムを1990年代より「流域思考」を提唱してこられた
慶應義塾大学名誉教授の岸由二氏に聞いた記事がアップされていました。
土石流の映像はその水量の多さに驚いていましたが、3本の川の水が
合流して流れ、その上を土石流が流れて行ったと思われます。
近年山の上まで家が建っていますが、道路はコンクリートで埋まり
水を吸い込める場所が全くありません。
そうすると山の表面を一斉に水が流れて行きます。
また、森があっても一定量の水しか蓄える事ができません。
それを超えた水はいっせいに流れて行きます。
記事にもありますが注意するのは道路の下に埋まっている気付かない本来の川です。
暗渠(あんきょ)と言う外から見えない川が道路下を流れている場所があります。
大雨が発生時は本来の川(道路上)の上を濁流が流れます。
ここは水が流れる場所だと言うことを意識しておく必要があります。
土石流が凄い勢いで破壊していった仕掛けは判った気がします。
ただし、どうして残土を危険と言えるあの場所に、法律無視で捨てたのかの疑問は
徹底した究明が必要です。
【記事内の写真】
一般の投稿者が撮影した崩落直後写真なども含め、総合的に分析されています。
土石流発生直後の写真は空が曇り、上流からの水が噴き出しています。
↑ 土石流がおこった直後は上流からの水がまだ噴き出しています
近所の方が撮影した画像はとても貴重な証拠ですね
↑ 晴れた後だと噴き出していた水も見えません
【分析記事】
「山林開発によるパイピング現象か」専門家が読み解く熱海の土石流の発生メカニズム
慶應義塾大学名誉教授の岸由二氏に聞いた記事がアップされています
https://news.goo.ne.jp/article/fnn/nation/fnn-205363.html
【GOOGLEMAPに当てはめてみた】
↑ どこにでもありそうな地形ですね ↑ GOOGLEMAPより
山から見える熱海の海がきれいなので人気があり山の上まで家がいっぱいです
【その他】
私は故郷で諫早大水害を経験しています。
1日で588ミリを記録する激しいものでした
市内を流れる本明川が氾濫したほか、土砂崩れなども相次ぎ、
死者・行方不明者が630人も出しています。
山の水が集まる場所と言う地形は熱海にそっくりかもしれません。
水が上昇して畳まで来て、わずか2分程で一階屋根のひさしまで水没しました。
このような経緯もあり、災害防止につながる記事はいつも見ています。
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