とちぎの「おいしい」

とちぎの食を紹介します。とちぎの食産物や伝統食などアレンジも加えて自由な感覚で紹介していきます。

とちぎの「おいしい」 第30話  トムヤンクン・栃木バージョン

2013-01-03 08:40:32 | 郷土食
今日はタイのトムヤンクンによく似た料理をご紹介します。
トム=煮る、ヤン=混ぜる、クン=エビの意味だそうですが、とちぎにも昔からよく似た「トマト煮」というのがあります。
本場のトムヤンクンはベースにレモングラスという香辛草を使うのですが、とちぎのトムヤンクンことトマト煮ではズバリ決まりはありませんが、秋に収穫された赤とうがらしを少々入れることで身体を温めることができた知恵の食だと思われます。

材料(2人分)

玉ねぎ、人参、じゃがいもなどのお好きな根菜
エビ、ホタテ、イカなど生鮮物
トマト2個(冬のトマトは確かに高値です。旬季にトマトベースを煮込んで作り置きしておくといいですけど、今はホール缶やトマトピューレも売ってます。)私は地元産のトマトを煮込み、ベースを作って製氷皿で固めておきます。面倒ですがあとから楽々便利です。
ベーコン少々
固形ブイヨン
塩、コショウ少々
赤とうがらし(大田原産)または鷹の爪 少々


作り方

鍋に油を薄くひき、玉ねぎとベーコンのスライスを弱火で炒めます。
エビなどの生鮮物があればここでいったん一緒に炒め、火が通ったらすぐに生鮮物だけ取り出しておきます。
次に、人参やじゃがいもを入れ一緒に炒めます。
根菜の周囲に火がまわったらトマトベースやピューレ、ブイヨンを投入します。水をひたひたになるまで入れます。
丸ごとのトマトを使うときには皮を湯むきし、くし型に切ったものをここで加えてください。種わたもそのまま。
後は強火~中火、弱火で沸騰後15は煮ます。
ここで先ほどの生鮮物を再度入れます。もし、かぼちゃなど煮崩れしやすいものがある時はここで入れましょう。
赤とうがらしをハサミで細かくしたものを加え、塩、コショウで味をととのえながら、さらに7~8分煮込みます。
あったかい具だくさんのスープと思ってください。
小さなお子さんが食べるなら赤とうがらしは入れないほうがいいでしょう。小さいうちから刺激の強いものを食べていると味覚音痴になりがちだと聞いたことがあります。(真意のほどは定かではありませんが)


ブイヨンで味の調整はききますので、濃い目にしてパスタを入れてもいいし、炊いた米をいれて雑炊に仕立ててもおいしいです。
ちなみに、これに焼いたおもちを入れてお雑煮のように食べる人もいます。
私は呑みの合間にいただくのが好きです。
本日のとちぎ版トムヤンクンには鶏肉と白菜をふんだんに、生鮮物は入れていません。お財布にやさし過ぎです。






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