とちぎの「おいしい」

とちぎの食を紹介します。とちぎの食産物や伝統食などアレンジも加えて自由な感覚で紹介していきます。

とちぎの「おいしい」 第27話  年越し蕎麦

2012-12-31 12:55:17 | 郷土食
本日は大晦日です。
個人的恒例の年越しそばを打ちました。
これをいただいて、この一年にいろいろあった煩悩や厄いっさいを、ちゅるちゅると啜り飲み込んで、新しい年を迎えたいものです。
さて、麺を打ったあとの片づけが大変なものですから、私は外に出てアウトドアで使うテーブルで粉をこねたり、麺をのし棒で広げては打ち粉で粉だらけになっております。お天気でようございました。
十割そばは理想ですが、あるいは二八(にっぱち)そばが旨いのは当然だと思いますが、私は年末にはあえて縁起をかついでなめらかな蕎麦粉5対小麦粉5のそばを作っています。

材料(1人分)
蕎麦粉100g
小麦粉(強力粉)100g
山芋のすりおろしを大サジ1
塩 少々

打ち粉用に蕎麦粉か小麦粉半カップ程度

作り方
大きなボールに蕎麦粉と小麦粉を混ぜ合わせます。
水と山芋のすりおろしを溶いたものを徐々に混ぜ合わせこねていきます。水を入れすぎないのがコツですね。
はじめはポソポソしていますが、それを更にこね、弾力が出るまでこねます。

打ち粉を打った所にこねた蕎麦を麺棒で広げていきます。
円形を目指し、薄くなるまで広げます。打ち粉をしながらくっつかないように広げたら折っていって切るだけです。
切ったそばからまた打ち粉をしてくっつかないようにバラけておきます。

一人分でしたらあっという間にできますから、難しく思わないでみなさんうどんや蕎麦を自分で打ってみてはいかがでしょうか。切り包丁も、普段の包丁で全く問題ありませんから、ね。でも手ぬぐいをねじって頭に巻きたくなる方は、そうして形から入るのもいいものですわね。
最近ではスーパーでも1袋300g入りのさらさらしたそば粉を売られています。
4人家族でもそれ1袋で充分かもしれませんね。
蕎麦粉は、熱湯をかけてかき混ぜれば「そばがき」にも早変わり。わさびをつけてお醤油でいただくと、かんたんなお茶受けや食前酒のお供にもなりますわ。

さて、かき揚げでも乗せていただくとしましょう。
蕎麦は、ズズッと音を立てていただくと厄祓いになるそうです。




とちぎの「おいしい」 第26話  チーズのような味わい、柚で作る牛乳豆腐

2012-12-30 08:12:56 | 郷土食
今日はお鍋ひとつでできる「牛乳豆腐」をご紹介します。
加工乳ではなく「牛乳」を使ってくださいね。

材料(1人分)
牛乳160cc(コーヒーカップ1程度)
ゆず 1個

作り方
片手鍋で牛乳を沸騰させます。そこに絞っておいたゆずの汁を混ぜます。(柚はあまり汁がありません。)
中火にし、木べらでかき混ぜながら、いったん分離した水分を蒸発させるようにします。5分程度でできあがります。
混ぜ合わせの初めは「こんなに分離しちゃって!」と空を仰ぎたい気持ちになりますが、それでいいのですw
ザルで漉さないで残ったものが「鍋ひとつで作る・牛乳豆腐」なんです。
これがまた、いただく時にはモッツァレラチーズのような味わいに変わるので感動ですわね。
温かいのも、冷ましてもグッドテイストですの。食べる分だけ作ったほうがいいですわね。

きょうはベーグルやリンゴに付けあわせてみました。
皮をむいたリンゴのスライスに乗せていただくと、さらにモアテイストです。お試しあれ。

☆☆☆
ついでなので、本来、家に伝わる「レモンを使った牛乳豆腐」の作り方も紹介しておきますね。
牛乳500cc(小さいパック1)
レモン 2個

作り方
レモンはあらかじめ絞っておきます。
鍋で牛乳を沸騰させます。
そこにレモン汁を混ぜ、木べらでゆっくりかき混ぜます。
かき混ぜているうちに固まってきますほどよくまとまってきたらザルで漉します。
水分が落ちたらできあがりです。


とちぎの「おいしい」 第25話  《畑のお肉》のおみをつけ

2012-12-29 13:20:17 | 郷土食
きょうは「畑のお肉」という商品名の大豆たんぱく質食品を使ったおみをつけをご紹介します。

これは佐野市の丸安が販売している「畑のお肉・ブロック」なのですが、できあがりの食感はホントにお肉みたいです。

作り方
畑のお肉を数個、水に15分ほど漬けやわらかくなったらお好きな大きさに切ります。
ほどよく絞って濃い目の味噌と薄口しょうゆを混ぜたところに浸しておきます。

あとはいつものおみおつけを作る手順で、畑のお肉も入れて一度煮込むようにしてから味噌を入れてで仕上げます。
今回はブログでリアリティがあったほうがいいかな、と思いまして、あえて切りませんでした。なかなか大きいサイズです。

味がよく浸みたほうがおいしいですから、下ごしらえで、ほどよく絞って下味をよく吸い込ませるといいですね。
おみをつけだけでお腹がいっぱいな、幸せな感じです。体もあったまるし。体力温存必須な年末にはもってこいの食品です。

私は濃い目の醤油、みりんで味付けしたものを野菜炒めなどにも入れています。時間が経っても固くならないので調理しやすいのですの。唐揚げにも、煮ものの具でもいいですわよね。
パッケージのサブタイトルは「お肉のかわりにどうぞ」です。はい、お肉の代わりにいただきますわ。

とちぎの「おいしい」 第24話  さといも トッピングonとろろ昆布

2012-12-28 15:02:17 | 郷土食
里芋や山芋、八つ頭、珍しいものでは自然薯のおいしい季節です。
今回はさといもをただ煮ただけです。
トッピングはお好みで。
今回はとろろ昆布と柚子の皮を乗せてみました。これに生醤油をかけていただくのがおすすめです。

さといもは、あらかじめむくのが面倒ですね。
私は皮つきのまま茹でます。
10分も茹でればできあがり。ぬめりもでないのでさといも料理の下ごしらえはいつも皮から茹でてしまいます。

茹であがったら、皮むきがとても楽です。
冬の宵、さといもを肴にちょっとビールでもいかがでしょう。

ちいさなさといもでしたら、皮つきで大鍋で茹で、ちゅるんと皮をむきながらお醤油をつけていただくとワイルドですわね。

とちぎの「おいしい」 第23話  羽つき餃子

2012-12-27 13:33:34 | 郷土食
宇都宮の餃子はもう、言わずものがな的に全国的に有名になっているようですが、その消費量第1位を他県に譲ってしまったニュースを聞いて、普段は何とも餃子に執着が無い宇都宮市民も、なんだか、その時ばかりはがっかりしたのではないでしょうか。
宇都宮市内では餃子マップを手に老舗店舗に並んでいる若者の長蛇の列などをお見かけもしますが、自分のことのように、ちょっとうれしい気がします。
それにしても、餃子は意外にマスコミで取り上げられている店じゃないところがとてもおいしかったりします。
それはそうと、家で餃子を作るのは年に何度しかありません。(私の場合)
餃子屋さんの雰囲気や、時には一緒に飲むビール、一緒に卓を共にする人との会話を総じて「おいしい」と思うからなんでしょうね。

材料 30個分
好きな野菜を刻む(キャベツ、にら、長ねぎなど)・野菜は水気の少ないものがいいです。野菜は基本、残りものでいいのです。
鶏、豚などのミンチ肉少々
ショウガのすりおろし汁少々
ニンニクのすりおろし少々(お好みで。私はニンニクが好きではないので入れません。でも、問題ないです。)
初めて作る方は、黄卵1個をつなぎにするとまとめやすいです。私はここで片栗粉を茶漉し器でうっすらまきつつ、つなぎにしています。

以上の材料がどんぶり3分の2もあれば充分です。
餃子の皮
調味料(塩、コショウ)
私の場合、豆板醤小さじ1
油少々(ごま油が好きな方はごま油も。私はごま油がやはり好きではないので、あいすみません。)

羽を作るために小麦粉・片栗粉を小さじ1ずつ

作り方
材料、調味料をよく混ぜ合わせます。
スプーンを使って皮に具を入れ、シワ寄せして片栗粉を水で溶かした水分で皮を閉じていきます。

焼き方はまず、温めたフライパンに油をひき冷まします。ここがミソです。
冷めたところに餃子と大さじ3くらいの水を入れます。フタをして加熱開始です。片面5分を蒸らし焼きします。
フタをはずして一回少し冷まします。それからひっくり返して5分焼きます。(くっつかない鉄則です。)
焼き色がついたら、薄すぎるくらいに水で溶いた小麦粉&片栗粉を餃子の下に流し込みます。
羽がぐにゃぐにゃ状態だとしたら、粉が多すぎの証拠です。薄く溶くのがコツです。

ある程度羽の周囲が焼けたら、油をちょっと注いであげると、パリッと焼きあがります。
できあがったら「おいしいね!」と言い合って、熱いうちに食べます。
一人の方も「なかなかイケるわ!」と言って褒めながら食べましょう。おいしさ倍増です。
♪チーズを入れたり、ハムを入れたり、残り物をなんでもリメイクしてくれる郷土の誇りの何気ない餃子のいいところですね。

水餃子はまた別の機会に、ご紹介します。