とちぎの「おいしい」

とちぎの食を紹介します。とちぎの食産物や伝統食などアレンジも加えて自由な感覚で紹介していきます。

とちぎの「おいしい」 第108話  ハチミツの鶏丼

2013-03-31 13:34:59 | 栃木の郷土食
きょうは鶏を使った甘辛の丼をご紹介します。

材料
鶏もも肉 200gくらい
ハチミツ大サジ2
酒 大サジ3
醤油  大サジ4
片栗粉 少々
生姜ちょっと

作り方
モモ肉は隠し包丁で何か所か刺しておきます。それに酒大サジ3をかけてきっちりラップして600wで8分チンします。
冷めたら薄く切ります。

鍋に醤油とハチミツ、スライスした生姜ちょっと水150ml(湯のみで1杯くらい)を入れ、チンした鶏肉を入れ弱火で15分ほど煮詰めていきます。
煮詰めたら最後に大サジ1程度の水で溶いた少々の片栗粉をまわし入れてできあがりです。

食欲がない時でもなんとなく食べられますから、風邪の時などはこんなふうにして栄養をとりましょう。
生姜を入れることで、カラダアタタマルアルヨ。


とちぎの「おいしい」 第107話  吉沢パン店の小倉ぱん2種

2013-03-30 10:45:22 | 栃木の郷土食
宇都宮市泉ヶ丘にある吉沢パン店の小倉ぱんを頂戴いたしました。
つぶ&こしの2種です。
ケーキ屋さんはショートを食べると基本がわかる、パン屋さんは小倉を食べると基本がわかる、というような田舎町伝説を聞いたことがありますが、この吉沢パン店の小倉ぱんは、本当においしかったです。餡のちょうどいい甘み、パン生地の弾力。

ちなみに、なぜ餡子を「小倉」と呼ぶのでしょうか。
皆さん、小倉と聞くと、ぱっと頭に浮かぶのは「小倉百人一首」の小倉でしょう。
なんでも、紀貫之さんが詠んだ和歌に「小倉山峰立ちならし鳴く鹿のへにけむ秋を知る人ぞなき」というのがあります。その中に小倉山と鹿が詠み込まれています。鹿は大人になるまでにはからだじゅう、「鹿の子」といわれる斑点状の文様があります。小倉餡をその鹿の子文様に見立てて、和歌の世界では小倉山、鹿のワンセットで、餡を「小倉」と呼ぶようになったようです。
ですから、小倉パンはへたしたら「鹿パン」ということにもなっていたかもしれませんね。

とちぎの「おいしい」 第106話  大谷石室熟成 大粒納豆

2013-03-29 09:28:38 | 栃木の郷土食
宇都宮市内に大谷(おおや)というところがあります。ここで採掘される大谷石(おおやいし)は軽石凝灰岩の一種で、柔らかく加工がしやすいことから、古くから外壁や土蔵などの建材として使用されてきました。帝国ホテル旧館の建築材に使われたことで建築界はもとより世界的に有名になりました。
大谷石が採掘される地域の、その地下には約2万㎡もの地下採石場跡が広がっていっます。最深部で60mもあるようです。奈良時代から採掘は始っていたと言われています。
気温13℃という、一定した気温が米などの貯蔵に適していたことから大谷採掘場地下は天然の冷蔵庫としても長く活躍してきました。

詳しいことはこっちに置いておき、、さてきょうご紹介するのは「平家納豆」という大谷石室熟成納豆です。宇都宮市宮山田町にある「こいしや食品」製です。
中の大豆は、なんと栃木産ではなく北海道産の大豆使用ですが、この大豆がまた粒が大きくて感動します。


ついているタレにも工夫があるようです。
タレがおいしい、って、人はあまり気にしないことが多いでしょうけれど、こいしやさんのこのタレは、うまく説明できませんが、コクがあります。

とちぎの「おいしい」 第105話  いちごシチュー(とちおとめ)

2013-03-27 09:26:10 | 栃木の郷土食
栃木の苺は甘くておいしいです。5月頃まで「いちご狩り」ができるスポットもたくさんありますから、県外の皆さまもどうぞお気軽に栃木に来てくださいね。

きょう御紹介するのは「いちごシチュー」です。そう聞いて眉をひそめたあなたにこそ試していただきたいと思います。
真岡(もおか)というところでは、苺をつかった料理開発に一生懸命です。いちごチャーハン、いちご寿司など。

私のお勧めはきょうのいちごシチュー。この時期にいちごを満喫しましょう。


いつものようにシチューを作っていただいて、盛り付け寸前に適度に切ったいちごを混ぜ合わせます。
そのままいちごを食べると甘みが強調されますが、温かいものと混ぜ合わせるとほんのり酸っぱさが出て、とても軽やかなお味になるから不思議です。

撮影の時、どうしても猫の人が来てしまって、お見苦しく申し訳ありません。

とちぎの「おいしい」 第104話  きのこの押し寿司  とちぎの「もぐら」版

2013-03-25 13:50:20 | 栃木の郷土食
きのこが豊かなのも、栃木には豊かな自然がある証明です。
県北ではきのこ生産農家が放射能のダメージで大変な損失を受けています。
震災以来、私はできるだけ毎日のように県産のしいたけやら他のきのこ類を食べ続けています。(ひとりシュプレヒコールと言われています)
なんともありません。
みなさん、きのこを食べましょう。

きょうご紹介するのは、きのこの押し寿司です。
今回は、まいたけを使いましたが、肉厚のしいたけなどで作る1コ1コの一口寿司も大変おいしゅうございます。
肉厚しいたけを使う時には、横斜めに薄めにスライスすると、ご飯と密着しやすいです。

富山では「もぐら」という食べ物がありますが、それと類似しています。みなさん考えることは同じようです。
もぐらを調理するわけではありません。きのこです。

作り方
きのこは、あらかじめ醤油とみりんでひと煮たちさせて冷ましておきます。(味付けはやや濃いめがいいです)
寿司飯を用意しましたら、汁けを切ったきのこを型箱に敷き、寿司飯を乗せ重しを乗せて、固まったと思いきや満を持してひっくり返せばできあがりです。

今回は海苔をサンドしました。
お花見には去年作った桜の塩漬けなどを、ご飯に混ぜ合わせるといい感じですね。