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名刀は語る   薬王寺はどこに?

2018-06-23 | 歴史
岡崎市美術博物館で特別企画展「名刀は語る」を開催中です。
※詳しくは同館のホームページでご確認ください。

本多忠勝の槍として有名な「蜻蛉切」が展示されているということで
刀剣に関心や知識があるわけでもないのに興味本位で見に行きました。

これまで蜻蛉切はレプリカしか見たことがなかったので、本物を見るのは
初めてでした。穂先は意外に薄く、叩いたり突いたりするよりも、横に払って
スパッと切るイメージでした。

なんと、蜻蛉切だけは撮影OK!でしたが、あいにくカメラを持参して
いなかったので、改めて行くことにしました。

パンフレット 薬王寺派と三河の刀工
館内で薬王寺派と三河の刀工というパンフレットを200円で販売していたので
購入しました。薬王寺派の名前は聞いたことがありましたが、地元なのに
詳しいことは知りませんでした。

薬王寺の位置と街道
パンフレットによれば岡崎市西本郷町または宇頭町に薬王寺は有った
と書かれていたので、ネットで検索してみると、宇頭北町に薬王寺が
現存していました。薬王寺派の拠点としての薬王寺と同じ場所か?
 アウトドア派の僕としては、現地へ出かけてみることにしました。

ネット情報では近くの蓮華寺も古い時代の薬王寺説が出ていましたので
ここも確認です。

周辺情報を見ると、付近は矢作川の河岸段丘で多数の古墳が残っている
ようでしたので合わせて訪れました。

薬王寺は宇頭大塚古墳の上に建つ
まず、薬王寺を訪れました。現地の説明板によると「薬王寺は前方後円墳の
後円部に建つ」とありました。確かに寺は道よりも一段高い敷地にあり、本堂は
さらに、一段高い場所で、古墳上に建っているのがうなづけました。
古墳の前方部は国道1号線の工事で削り取られたようです。

三河国 薬王寺刀匠鍛刀造趾の石碑
説明板の後ろ側を見ると、何やら石碑が建っていました。よく見ると
「三河国 薬王寺刀匠鍛刀造趾」と読めるようでした。
現代に立てた石碑のようですが、発見してなんだか嬉しくなります。

次に蓮華寺を訪れました。蓮華寺は西本郷町にあるので、パンフレットの
候補地にも合致します。

和志山古墳 宮内庁管理の前方後円墳
蓮華寺は隣接して大型の前方後円墳がありました。この古墳は宮内庁管理の
和志山古墳で、第12代景行天皇皇子の五十狭城入彦皇子の墓に比定されている
そうです。
蓮華寺では薬王寺派につながる情報は得られませんでしたが、こんなに大きな
前方後円墳が地元に残っているのを確認できて満足でした。

宇頭町付近は、都から見て矢作川を前にした昔から栄えた場所のようで
矢作川の流路の変化に応じて、街道と渡河地点も度々変わっているようです。

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