早朝と呼ぶほどではないが、いつもの時間よりは少し早めに散歩に出た。
ついこの間までの熱気は去り、やや肌寒い空気は、秋たけなわを思わせる。
何より、天空の雲の様子が違う。
右に、緑から蒼のグラーデーションが凛とした四国の衝立。
左に、碧く広がる水平線と淡い島影が美しい瀬戸の朝凪。
この土地が好きだ。
だから、帰ってきた。
通いなれた、いつもの場所にいつもの朝。
ふと思う。
『ホントにいつもの場所?いつもの朝?』
もしかすると、もう一つの世界かも知れない。
なら、そこを彷徨う私はなに?
今朝も、結局イヤホンから流れるのはマイナーで美しい曲。
元気なときに聴くオーディブルのビジネス書にはまだ早い。
もう少し、情緒の世界に埋没していたい。
漸く、ホンの少しだけ心の痛みが和らいできた。
あれからそろそろ五か月。
あとどのくらいで平気になるのだろう?
数か月先か、それとも数年かかるのか。
まあ、結論を出し、その覚悟も出来たので、後は時間が解決してくれるだろう。
それには忘れることなのか?
それとも飽きるまで考えるのがいいのか?
この歳になって、そんなことを想う状況も、満更捨てたもんではない。
まだまだ人生を投げ出さないで、毎日を一所懸命に生きてゆく。
取り敢えず、今朝は、そう嘯いておこう・・・
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