宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

絵画は贅沢か?

2020-04-08 00:43:33 | 徒然



 たしか私が小学生の頃だった。
どこにそんな趣味があったのか、或る日突然、父が絵を買ってきた。
勿論、それは本物ではなく、印刷された風景画。

 しかし、これがミョーに私の琴線にも触れた。
その辺り、やはり親子か。

薄っすら残っている記憶では、そこは空気の澄んだ森、柔らかな緑の木々の中に大木があって、その下を綺麗なせせらぎの小川が蛇行している。
そして、その川の向こうに小さな橋が架かっていた?

 それを眺めていると、妙に心が落ち着いた。
それは、長く居間の壁に飾られていたはずなのに、何故か今は無い。
どこにいったのだろう?
捨てたのか?
いや、あの父親が、そんなに勿体ないことをするはずがない。
何処か、倉庫の隅にでも仕舞い込んでいるのではないか?
でも、それが何処か分からなければ、無いのと同じだ。

 無いとなると、余計に欲しくなるのが人情だ。
そこでまた、いつものナイル。
色々物色した結果、これがその雰囲気に近い。





美しい緑の森、滝、川、山 (059) 自然風景 壁掛け黒色木製フレーム装飾画 絵画 ポスター 壁画(40x60cm)
XUENEO.F
XUENEO.F




 ただ、父が買ってきた、あの絵はこんなもんじゃなかった。
しかし、もしかすると、美化された過去の記憶なのかも知れない。

 とすれば、その朧気な記憶の中に時折迷い込む程度にとどめるのが得策なのかも知れない。

 そうだ、瞑想の場所にするのもいいんじゃないか。
今度やってみよう・・・





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