宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

とろかつお

2005-10-28 08:29:17 | 食のこと





私の住まいは人口13万人弱の街のはずれ、海の近くにある。
だから、近くのスーパーは地元密着型だが、それゆえに規模はごく小さい。
必然的に品揃えは悪いし、価格も飛び抜けて安いわけではない。

近所の人が中心で、毎日買い物に行くような感じに見受けられる。
私も、普段の必要に迫られるものはそこで買う。

ただ、基本的には買い物の回数は極力減らしたいと思っているので、毎日通う
なんてことはしない。

少し変わったものが欲しいときは、車で10分余りの市の中心部にある四国
規模のチェーン店で買い物をする。

これも、その為だけに走ることを良しとしない。
飽くまでも合理主義者である私にとっては、それは無駄な行為なのである。
だから、用事でそちら方向に出るときに寄る。

そんなわけだから、そこに行ったときは、3日分くらいの生鮮食品を買う。
魚でも、刺身はその日、切り身は明日、肉なら明後日といったことを
ざっと計画して買うのである。

昨日、その何かの用事で出掛けた折に寄った。
その用事が何だったかをしばらく考えたが思い出せない。
最近、脳がヤバイ

あ、思い出した。
良かったあ

そこで、「とろかつお」発見。
私の感覚では、大体100g300円が刺身のボーダーラインである。
それ未満だとそれなりの味だし、それ以上は贅沢だ。



そういう意味では以前ここで買ったこの「きばちまぐろ冷凍物」は、g98円という
画期的な安さだった。
おまけに結構美味かった。
最近の冷凍マグロは随分美味くなったと思う。
確実に5年くらい前よりは向上していると思う。
業界内で何か大きな変化があったのではないかと想像している。

そして、こういう商品は、このクラスのスーパーでないと、並ばないのである。
だから、遠くても寄る。
ただし、用事のついでに(笑)

そんな予感をさせたのがこの「とろかつお」である。

g148円。
これはかなり安い。
それと、定番商品ではない。
試さない手はない。
というよりも、「食のこと」というようなカテゴリーで偉そうにもの申す私には
それが宿命だ(すんごいこじつけ)。

半身のパックである。
かなり小さな魚ということになる。

表面が異様にぬめっとしている。
極端に言うと、切り身を持ち上げると、そこからゆっくりぬめりが滴るのでは
ないかと思わせるほど(実際はそんなことは勿論ない)。

その割に、マグロのサクと比べると、包丁の刃をじんわりとはね返すような
密度を感じる。

「美味い!」
これはカツオの味ではない。
なんなんだ?
アトランティックサーモン、マグロ、サワラ、それらを混ぜ合わせたところに
上質の脂肪が絡まった感じとでもいおうか。

なんとも燗酒が進む刺身である。
これはいいものに当たった。

しばらくマルナカのぞきがやめられない?

どうやって用事を作ろうか(笑)・・・・





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