宝島のチュー太郎

酒屋なのだが、迷バーテンダーでもある、
燗酒大好きオヤジの妄想的随想録

○ナカ考察

2005-10-28 09:59:08 | 食のこと



ついでに述べておこう。

批判めいた文章になる恐れがあるので、企業名は伏せ字で(まるわかりやん!)

まず、この日はこのタラの白子が並んでいたので、これも買った。
流石にg表示はない。

私は白子の類に目がない。
この夜どうやっていただいたかは、後にアップするとして、こういう際物の
魚についての、○ナカの変遷を、私なりに考察してみる。

まず、市の中心部の久保田というところに出店した。
その数年後に若水店が出来た。

若水店は、大元は、地元の企業が経営する「南海」というスーパーであった。
35年前に大改装をして、「ショパーズプラザ南海」となった。
当時は「大丸デパート」に次ぐ大規模小売店として、スーパーの域を超えた
位置づけであったと思う。

私が中学2年の時にリニューアルオープンしたそれは、新居浜人にとっては
かなりのインパクトがあったと思う。

市を二分する国領川の東に住んでいる私たちは、その西にある商業集積地に
出掛けるときには、「新居浜にいってこうわい。」と言ったものだ。
同じ新居浜の市民なのに(笑)

そんな具合だったから、当時の私たちは自転車でいそいそと都会に出掛ける
風情だったのだ。
その頃を振り返ると、何故か欧陽菲菲の「雨の御堂筋」という歌が脳裏を
かすめる。

私はよくそこで買い物をした。
バケットというフランスパンを知ったのもそこだし、スティーブ・マックィーンの
パネルを買ったのもそこである。

そのくらい繁盛していた店もいずれ斜陽化する。
後に店名が「ショッパーズプラザ南海ダイエー」となり、
いずれその南海がとれて、「ショッパーズプラザ ダイエー」となった。

それからしばらくは、「ダイエー」として営業されたが、ついにそのダイエーも
撤退。しばらくは空き家状態だった。

そこに入ったのが、「○ナカ若水店」である。
は~、我ながら伏線が長い。

「久保田店」から車で5分とかからないであろう位置である。
そして、当時は市内で2店目の出店なのである。
どう考えても、もっと他のエリアが先だろうと思うのだが、うがった考え方を
すれば、こういうことが言える。

というのは、中長期計画では、新居浜には5~6店くらいの出店を目論んでいる。
それからすると、若水店の位置は、それに当てはまる。
ただ、それはもっと離れたエリアに出店した後の話だ。
でも、まごまごしていると、競合店にそこを占拠されてしまうかもしれない。
おまけに今なら絶好の好条件だ。
ならば、少し前倒しだが、出店してしまおうと。

完璧に私の勝手な推測である。
事実、どちらも凄い集客率だからこれで良かったのだろう。
これも、私の心配することではない(笑)

さて、これからが本題である。

久保田店の魚の品揃えが、画期的であったと思う。
まず、サーモンが定番で豊富に、しかも激安で並んでいた。

今は均一化したが、当初、魚は久保田店で、肉は若水店だった。
そんなことある?
でも、そうだった。

そのインパクトのある「サーモン」は、久保田店にはあっても、
若水店にはなかったのである。

でも逆に、肉は若水店の方が品揃え、価格共に勝っていた。
例えば、「牛肉のたたき」にするようなブロックは、久保田店には
滅多に並ばないが、若水店ではよくあった。
「豚バラブロック」なんかもそうである。

これは、意識的にしたことだろうか?
ではないと思うのである。
だって、そんなことする意味があるだろうか?
ではなんで?
もしかして生鮮業者が個別に入っていた?
そして、愛媛での物流機能が整ったところで統一した?
そんな図が浮かぶのである。

「酒売り場」はそれとは少し毛色が違うが似たようなところがある。
酒を売るためには「免許」が要る。
でも、下さい、ハイどうぞ、というものではない。

だから、出店先の街の、つぶれかけの酒屋からそれを買う。
実際には、「免許」の売買は御法度である。

でも、法人ならば、経営権を買って、1年後に、そこの役員を入れ替えれば
いいのである。
だから、出店後1年間は個人店名で営業して、いずれぞろりとそれをとっぱずす
のである。

そいうことをブローカーのように橋渡しをして、そこへの納品業者に収まる
やり方でどんどん業績を伸ばしてきたのが高知県出身のA食品さんである。

また、横道に逸れた。

そう、「サーモン」である。
当初はg100円そこそこだったと思う。
だから500円も出せば、そりゃあ食いでがあった。

後にそれが並ばなくなった。
もう輸入ルートが切れたのかなと思っているところに、再び並んだ。
価格も同じである。

でも、サクの状態が違う。
明らかに、後の方が、小さい魚だということが判る。

それもその筈、先のはノルウェー産アトランティック・サーモンで、
後のはチリ産トラウト・サーモンなのである。

色も、脂のノリも、勿論味も大違いなのだ。
して、価格は同じ。

どうも、この辺りに「作為的」な動きを感じるのはうがちすぎだろうか。

酒の大手インポーターで似たようなことをするところがある。
値を上げたいものを市場に出さずにわざと枯渇させたり、逆にドッカ~ンと
投げ売りをした後に後継品をぶつけてきたりするわけだ。

まあ、それも「市場操作」なのだろうが、企業のモラルのバロメーター
くらいにはなるのではないだろうか・・・










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