ワタクシメ、最近はもっぱらネットフリックスの住人になってるのですが、ファイアーテレビを立ち上げた時にトップに上がった(デバイスとソフトが共にナイルですもんね)オススメ動画として行き当たったのが、この【僕の姉ちゃん】というドラマです。
最近注目している黒木華ちゃん主演のドラマなら、ちょっと覗いてみようと。
結句、ハマりました。
なんとも、ゆる~い進行。
特に何か事件が起きる訳ではありません。
まあ、普通、人の日々の生活なんて、そんなものですわなぁ。
でも、そこには、そこはかとなく漂う癒しの空気が。
流石、テレ東。
テレ東のドラマって、こういうのが多いし、得意ですよね。
舞台は、東京のオフィスと鎌倉の自宅。
出た、またカマクラだ。
弟くんのオフィスから出た景色が、金華公園を彷彿とさせます。
それは、明大10号館の師弟食堂を抜けた先にあって、そこを通り抜けたエリアに、行きつけの雀荘があったりしたもので、馴染み深いのです。
(といっても、それは40数年前のことですので、10号館は今はリバティなんとかという建物に変わってる筈ですが)
その因子は、緑色のガードレール?いや、厳密にはレールではなくポールだから、ガードポール?
それと坂道と道路の幅やタイルの風情がよく似ています。
『え?金華公園??』
じっと見つめますが、周辺の建築物から類推するに、多分違うでしょう。
二人の住んでる鎌倉、毎回、その最寄りの駅(江ノ電)の改札を抜けたシーンを挟む手法は、最近では中井貴一とキョンキョンのドラマでもお馴染みです。
もっと昔をたどれば、勝野洋の【俺たちの朝】だったかな。
共に極楽寺駅でした。
このドラマでは鵠沼駅を使ってます。
恐らく、何度か登場する鵠沼海岸との関連でしょうね。
住まいの佇まいがこれまたグー(古っ)です。
昭和の趣き充分の古い家屋に古い家具と、それに溶け合う現代の家電製品。
懐かしいステレオセット、床置き式のセンターとスピーカーの分かれたあれ。
それと、サイド・キャビネット。
一億総中流の時代、新築の家には大抵、洋風応接間があって、そこにほぼ十割の確率で鎮座ましましてたのがそれ。
中にはジョニ黒なんぞが並んでいました。
共に70年代初頭に一世を風靡したものです。
そして、マッタリの最高峰が、石燈籠のある庭です。
掃き出し窓に繋がる、なんつうですか、ウッドデッキ?
そこに腰かけて庭を眺めながら飲むシーンが、とても良い。
都会では、富裕層でもなければ、望むべくもない一軒家と庭の緑。
それが象徴的に使われているような気がします。
しかし、トーキョーで仕事を終えた人がごく普通の時間に鎌倉の住居で夕食を摂れるものかどうか。
そんなに甘い仕事で食っていけるのか。
その辺りはメルヘンとして受け止めざるを得ないところではあります。
何はともあれ、両親が海外赴任で不在の束の間、二人で暮らす姉弟のシチュエーションが醸し出す微妙な関係性が面白い。
観ながら、『どっちかが結婚したら?』とか、『いつまでも続く状態ではないわな』とか。
これ、その世界にハマってる証拠ですな。
たまたま出くわした微妙な関係性と生活。
それが最後のシーンによく表現されています。
ネタバレになるので、詳細は割愛しますが。
ポイントはやはり、黒木華ちゃん。
スウェットパンツのボテっとした腰回り(失敬)やだらしない仕草。
それらは、実の弟でなければ晒さない姿でしょう。
そこのところを見事に演じている辺りは、流石の女優魂と受け止めました。
また、別の形でこういうドラマを観させてもらいたいものです。
そんな訳で、オススメです・・・
実は、都度思い付きを上げているインスタが【ブログネタ】だったりします・・・
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