私淑する中村天風翁の言葉を中村天風財団のメルマガより引用連載します。
□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2021/11/7 正しい愛情
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
ほんとうに愛するという気持ち=正しい愛情
というものは、
活きている「いのち」に対する
尊敬という心理的現象が
これに相対するバロメーターを
なすものなのである。
だから、こうして、呼吸し、飲食し、排泄し、
そして、ものをいい、互いにその心を感じ理解し、
さらにこうして生命が動いている、
すなわち活きているという大事実を、
衷心(ちゅうしん)から尊敬するという
敬虔(けいけん)な気持ちにならないとしょせん、
正しい愛情というものは、
心の中から湧き出てこないのである。
中村天風
注1) バロメーター…程度を推し量る基準
注2) 衷心…心の底
--------------------------------
天風メルマガ「中村天風 一日一話」は
中村天風著作のなかから特に大切にしたい
言葉を収録した書籍『中村天風 一日一話』
から転載しています。
本日の一日一話の出典は
『叡智のひびき』箴言6です。
【書籍ページはこちら】
▼『中村天風一日一話』
https://www.tempukai.or.jp/mail_link/books.recommend/90.html
▼『叡智のひびき』
※電子書籍のみの販売となります。
https://www.tempukai.or.jp/mail_link/books.recommend/165.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼死なるものを超越すると久遠の生命がある
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
新刊『信念の奇跡』より、
事務局スタッフが選んだ
天風の言葉をご紹介します。
--------------------------------
(以下、『信念の奇跡』第5章より引用抜粋)
誰しも肉体はいつか滅びます。
けれど死は
その人間の人格までは滅ぼしはしない。
その証拠に、
偉人が残した尊い言葉やおこないは
永遠に残るだろ。
肉体だって子から孫へ伝わっていく。
かつての私は、
私は唯心論や唯物論を研究していて
頭がゴチャゴチャになっていた。
しかし見えないひとつの気が自分だと
悟りえたあと、
私の心に中に巣くっていた
悲観的な思想はフウッと消えてしまった。
インドで、
「病で苦しんでいても、
俺はこうやって今生きてるじゃないか。
俺の命の正体は「気」なんだ。
この「気」が俺なんだ。
なぜ今まで自分というものを
もっと大きく考えられなかったのか」と
胸がつまって涙した日以来、
私は変わりえたんです。
だから、この真理を自分のものとして
信念できれば、
本当に生きがある人生に生きる
ゴールデンキーが掴めるんです。
逆に信念できないうちは、
「生きていたい」という気持ちが
心の中から離れない。
だから、「ああ、もう駄目だ」と、
いつもビクビクした人生を
余儀なくされる。
生死を超越した人間に本当の信念がある、
というのはここなんです。
「死なるものを超越すると久遠の生命がある」
この考え方で私は甦った。
--------------------------------
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます