過日ここでも書いた私の危惧が現実になった。
ただ、過去2番目の下げ幅の2216円安という報道には、書き手のバイアス、煽り意識が透けて見える。
何故なら、それは下げ幅であって、下げ率ではないからだ。
何故、幅なのか、それはその方が数字が大きいから。
現在の分母が大きい分、率ではなく幅で数字を上げているのではないか?
昨今の報道には、こうしたご都合主義的な表現が多いように思う。
極言すれば、発信サイドの悪意を感じる。
今回の株価暴落にしたって、考えようによれば、絶好の買い場と見る向きもある。
ただ、そのまま奈落の底に落ちてゆく可能性もあるが。
要するに、素人が手を出す局面ではない。
そいつを説明するのに、丁度良い逸話がある。
これは、過日読んだケネディ家の本で知ったハナシ。
元来、ケネディ家はアイルランド系移民の一族。
その二世ジョセフ・P・ケネディの次男として生まれたのが、かのジョン・F・ケネディ。
投資家として名を成したジョセフは1920年代の好況期に、株式や不動産投資で莫大な資産を築いた。
そして1929年10月の株価大暴落を正しく予知することで、いち早く撤退の決断を下し、莫大な資産を守り抜く。
この資産を武器に政界に転じたジョセフは、息子を大統領に当選させるなど、「ケネディ王朝」と呼ばれる成功を手にしたのである。
では、ジョセフはどうやって株価の大暴落を予知したのか。
そのきっかけを与えてくれたのは「靴磨きの少年」であったという。
ある日ウォール街で靴磨きの少年に靴を磨いてもらった際、その少年から「今は株がどんどん上がっているから、買った方がいいよ」と勧められた。
この際ジョセフは、普段株を取引しないであろう靴磨きをするような少年までもが株の話をしている事に大変驚いた。
そして、近く株式市場が暴落するに違いないと判断し、保有していた株を全て売却した、という逸話。
株って大体こんな感じで動いていくのではないか。
1・まず、株価が安いうちにプロたちが株を仕込む。
2・その後、投資に慣れた人たちが購入し、株価が上昇していく。
3・メディアの報道などにより、投資未経験の人も参入し株価はさらに上がる。
そして、この3の段階で、プロは果実を得る動きに出る。
結果として、株価は下落していくという流れ。
なので、もう一度言うが、素人は簡単に手を出してはいけない。
特に、国民に投資を煽っておいて、選挙の都合で安易に金利を上げるような現政府の遣り口には要注意!
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