私淑する中村天風翁の言葉を中村天風財団のメルマガより引用連載します。
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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2021/10/6 疲れたら休め
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人間は変化の中にある。
その変化と変転に
いちいち関わり合いをつけていたら、
いたずらに心にムダな重荷を
負わしていることになる。
「疲れたら休め」のとおり、
心も休めてやる必要がある。
しかし、肉体は自分の意識で
運動をやめることができるが、
心は能動的で何かを考える傾向性を
持っているから肉体と違う。
だから「安定打坐法」で
無声の境涯に心を入れることが
心を休めることになり、
心の旅路のオアシスになる。
中村天風
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▼安定打坐法(あんじょうだざほう)で
心の疲れをとる
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(以下、尾身幸次著『成功への実践』第4章から
引用抜粋)
安定打坐法は、
天風先生がインドヨガ哲学の密法の一つ
「ダーラナ法
(思いを一つに凝らすことを目的とする)」を
さらに実践しやすく創意工夫したもので、
天風式坐禅法とも呼ばれている。
その目的は、
無念無想(むねんむそう)の境地を体得し、
人間の生命の本質を自覚して
潜勢力を煥発(かんぱつ)することにある。
天風先生は、無念無想の境地を
「心が生命の一切を考えないときのこと、
心が肉体のことも考えず、
また心が心の動きをも
思わないときのことである」と説かれた。
なぜ無念無想の境地を体得しなければ
ならないかというと、
私たちは起きているあいだじゅう
常に何かしらを思い考えている。
心はそうした能動的なものであり、
考えることを止めようと思っても
なかなか止められない。
とくに病にかかっていたり、
人生上に大きな問題を抱えているときは、
考えまいとしても考えずにいられない。
そのために心も疲れる。
体が疲れたら眠るように、
心も疲れたら休ませなければならない。
それには、何事も考えず、
無心の瞬間をもつことで心を休ませ、
心の垢や汚れを取り去る必要があるのだ。
心の垢や汚れとは、
心が消極的な暗示に感応して、
その消極観念が心中にこびりついて
離れないことである。
その心にこびりついた消極観念を取り払って、
神経系統の機能を積極化し、
潜勢力を煥発させて
自分をコントロールする方法が
安定打坐法なのである。
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天風の瞑想法~安定打坐法~
中村天風が考案した瞑想方法のひとつに「安定打坐法」というものがあります。
「安定打坐法」の特徴はブザー音をきっかけに瞑想を行う点です。
ブザー音を通すことで、よりひとつのものに集中しやすくなると言われています。
不安や悩みなどで疲れきった心を、何事にもとらわれないピュアな心にリセットするための瞑想方法です。
ブザーの音が途切れた瞬間に「無」の心を体験することが出来ます。
現代の一流スポーツ選手にも、安定打坐法の実践を取り入れている人が数多く存在しますよ。
安定打坐法の効果
安定打坐法の効果は大きく分けて3つあります。
①ポジティブな思考になれる
安定打坐法を続けることで悲しみや怒りなどのネガティブな感情を上手に扱えるようになります。
そうすることで、反対に楽しさや喜びといったポジティブな感情を受け止める土台を築くことが可能です。
ポジティブな感情をしっかりと受けることができるようになれば、自然と気持ちが明るく前向きになれますよ。
②ストレスが軽減される
安定打坐法をすることによって、頭に浮かんでくる雑念を客観的にとらえることができるようになります。
頭のなかにあるモヤモヤを整理することでフレッシュな思考ができるようになり、日々のストレスを軽減させることが可能です。
ストレスを感じていても、意外とそれに気づかずに過ごしている人は多く存在します。
安定打坐法を継続的に行うことで、今まで気づかなかった感情と向き合うことができるのです。
自分の感じているストレスに気づいてあげることが、ストレス対処を考える上での第一歩ですよ。
③集中力が増す
安定打坐法を行うことによって、思考がクリアになり無駄な雑念が仕事を邪魔することが少なくなります。
何かに集中しようと思っていても、雑念や心配事が多いとうまく集中力を発揮することができません。
安定打坐法を行うことで、目の前の業務により集中できるようになります。
安定打坐法をやるにあたっての準備
安定打坐法をやるにあたっての準備を2つご紹介します。
準備
どれだけ安定打坐法を行う経験を積んでいても、環境をしっかりと整えないと安定打坐法はうまくできません。
経験者でもそうなのですから、初心者の方はより環境を整えることが重要です。
具体的には
・整理整頓をしてキレイにする
・照明の明るさはなるべく落としておく
以上のことを意識して、安定打坐法に集中しやすい環境をつくりましょう!
場所
2つ目は、静かで落ち着ける場所をつくるということです。
「こんなの当たり前じゃないか」と思う方もいるかもしれませんが、意外と安定打坐法に集中できる場所を準備できていない方が多いと言われています。
住居環境によってできる範囲は異なりますが、可能な限り静かな空間になるようにテレビやラジオなどは消しておきます。
もし近所に住んでいる方の生活音などが気になる場合は、実施する時間帯をずらすなどあらかじめ対策をしておきましょう。
安定打坐法の4つのポイント
音に集中する
1つ目は、音に集中するということ。これは当たり前ですね。
安定打坐法の最大の特徴は、ブザー音をきっかけに行う点です。
目を閉じて、楽な姿勢でブザー音にしっかりと集中することが何よりも重要になってきます。
ブザー音に対する集中が深ければ深いほど高い効果が得られると言われています。
半目で行う
2つ目は、半目で行うということです。
瞑想と聞くと、完全に目を閉じて行うと思っている方も多くいると思います。
しかし、安定打坐法は半目で行うことが多いです。
その理由には諸説ありますが、その理由としては目の焦点をずらして視界をぼやけさせ、身体に感じる情報量を少なくするためだと言われています。
半目にすることによって雑念を少なくしていくのです。
これには個人差がありますので、目を閉じながらの状態でも試してみて、ご自分に合う方法で実践していくのが良いかもしれません。
無理して長時間やる必要はない
3つ目は、無理して長時間やる必要はないということです。
瞑想に対するイメージとして、長くやった方が効果が得られると考える人も多いと思います。
しかし、初心者の方がいきなり長時間にわたって安定打坐法を行うのは難易度がかなり高いです。
まずは、5分という短い時間から始めていきましょう。
5分間の安定打坐法でも、最初の方はとても長く感じられると思います。
日常生活のなかで、1つのことに集中して何もしない時間というのはほとんどありません。
まずは、5分という短い時間から安定打坐法を始めてみることをオススメします。
「無」の瞬間
4つ目は、「無」の瞬間を意識するということです。
最初は雑念妄念だらけの”多念多心”の状態からブザーの音に集中することにより、”一念一心”という状態に変わります。
この”一念一心”の状態からブザーが鳴り終わるその時、一瞬ですが「ふわっ」としたなんとも言えない”無念無想”の状態に入ることが可能です。
ブザー音が消えたら、しばらくはその余韻に浸りましょう。
「無」の瞬間を繰り返し体験することにより、私たちは日常生活において変わることのない絶対的な強さをもつ心を発揮することができると言われています。
安定打坐法のやり方
次に、安定打坐法のやり方について3つお伝えしていきます。
静かな場所で楽な姿勢になる
1つ目は、静かな場所で楽な姿勢になるということです。
安定打坐法を行う際は、ブザー音にしっかり集中するためになるべく静かな環境を用意することをオススメします。
静かな環境が整えられたら、次は楽な姿勢になりましょう。
お寺でやっているような座禅のポーズをイメージする方も多いと思いますが、まずは自分が一番楽だと感じる姿勢で始めます。
・ベッドの上であぐらをかいて座る
・椅子に背筋を伸ばして座る
など、自分が一番楽だと感じる姿勢で構いません。
音声を聴く
2つ目は、音声を聴くということです。
目を少し閉じて半目の状態にしてから楽な姿勢でブザー音に集中しましょう。
先ほどもお伝えしましたが、この音声を聴くというプロセスが一番重要です。
全神経を集中させて、その音声を聴いていきましょう。
はじめはうまく集中できないことが多いと思いますが、回数を重ねていくごとに徐々にうまくできるようになりますよ。
「無」を感じる
3つ目は、「無」を感じるということです。
安定打坐法は、この「無」を感じるというプロセスが他の瞑想方法とは大きく違う部分です。
一点集中していたブザーの音が消えることで、同時に無心になることができます。
この「無」の状態をしっかり味わってきましょう。
その「無」の状態になった際に、自分の体がどうなっているのかを観察していきます。
”シーーーン”という不思議な静寂を感じることができるようになってくるでしょう。
安定打坐法と心身統一法
最後に、中村天風が考案した安定打坐法と心身統一法について、より詳しくご紹介していきます。
①心身統一法とは?
心身統一法とは、「天風哲学」と呼ばれる宇宙観、生命観、人生観をバックグラウンドにして組み立てられたもので、“いのちの力”を充分に発揮するための中村天風オリジナルの理論と実践論です。
心の態度を積極的にし、体の状態を健全に保つことで、健康で幸福な人生を堂々と歩むことができるようになると言われています。
これまでご紹介してきた「安定打坐法」は、心身統一法の中のひとつの方法です。
②真理瞑想行と絶対積極
中村天風が考案したものは、他にもあります。
次にご紹介するのは「真理瞑想行」と「絶対積極」というものです。
真理瞑想行とは、安定打坐法で雑念妄念を取り去った状態で行います。
天風が悟った宇宙観や生命観、人生観を聴き、自悟自覚することを目的とする修行です。
そして、心身統一法の原則のなかで最も重要なことは、「絶対積極」と呼ばれるものです。
中村天風が掲げる「絶対積極」というのは、心を消極的に使わないようにしようという考え方です。
不平不満や愚痴など心を消極的に使う癖がついてしまっていることを直していきましょうという趣旨です。
具体的には、夜寝る前になりたい自分を鏡に向かって表現するなどといった方法があります。
「真理瞑想行」の目的は、人間の真の本領を発揮し、本当に生き甲斐のある人生を活きるのに必要な悟りを開かせることだと言われています。
③心身統一法の実践
中村天風は何よりも日常生活での具体的な実践が重要だと考えていました。
中村天風は自分自身、心と体を鍛えることをずっと実践し、その方法を分かりやすく実践しやすい体系にまとめ広く人々に教えたと言われています。
中村天風哲学の実践法である心身統一法は、あなた自身の本当の力を引き出し、毎日を楽しく安心して暮らせるやり方です。
毎日の実生活のなかで使える方法なので、ぜひ試してみてください。
以上、自己の復習用にこちらのサイトから引用させていただきました。
中村天風 安定打坐 ブザー音 10分【 瞑想 マインドフルネス用 】
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■ 中村天風 | 一日一話
元気と勇気が湧いてくる、哲人の教え366話
2021/10/6 疲れたら休め
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人間は変化の中にある。
その変化と変転に
いちいち関わり合いをつけていたら、
いたずらに心にムダな重荷を
負わしていることになる。
「疲れたら休め」のとおり、
心も休めてやる必要がある。
しかし、肉体は自分の意識で
運動をやめることができるが、
心は能動的で何かを考える傾向性を
持っているから肉体と違う。
だから「安定打坐法」で
無声の境涯に心を入れることが
心を休めることになり、
心の旅路のオアシスになる。
中村天風
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▼安定打坐法(あんじょうだざほう)で
心の疲れをとる
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(以下、尾身幸次著『成功への実践』第4章から
引用抜粋)
安定打坐法は、
天風先生がインドヨガ哲学の密法の一つ
「ダーラナ法
(思いを一つに凝らすことを目的とする)」を
さらに実践しやすく創意工夫したもので、
天風式坐禅法とも呼ばれている。
その目的は、
無念無想(むねんむそう)の境地を体得し、
人間の生命の本質を自覚して
潜勢力を煥発(かんぱつ)することにある。
天風先生は、無念無想の境地を
「心が生命の一切を考えないときのこと、
心が肉体のことも考えず、
また心が心の動きをも
思わないときのことである」と説かれた。
なぜ無念無想の境地を体得しなければ
ならないかというと、
私たちは起きているあいだじゅう
常に何かしらを思い考えている。
心はそうした能動的なものであり、
考えることを止めようと思っても
なかなか止められない。
とくに病にかかっていたり、
人生上に大きな問題を抱えているときは、
考えまいとしても考えずにいられない。
そのために心も疲れる。
体が疲れたら眠るように、
心も疲れたら休ませなければならない。
それには、何事も考えず、
無心の瞬間をもつことで心を休ませ、
心の垢や汚れを取り去る必要があるのだ。
心の垢や汚れとは、
心が消極的な暗示に感応して、
その消極観念が心中にこびりついて
離れないことである。
その心にこびりついた消極観念を取り払って、
神経系統の機能を積極化し、
潜勢力を煥発させて
自分をコントロールする方法が
安定打坐法なのである。
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天風の瞑想法~安定打坐法~
中村天風が考案した瞑想方法のひとつに「安定打坐法」というものがあります。
「安定打坐法」の特徴はブザー音をきっかけに瞑想を行う点です。
ブザー音を通すことで、よりひとつのものに集中しやすくなると言われています。
不安や悩みなどで疲れきった心を、何事にもとらわれないピュアな心にリセットするための瞑想方法です。
ブザーの音が途切れた瞬間に「無」の心を体験することが出来ます。
現代の一流スポーツ選手にも、安定打坐法の実践を取り入れている人が数多く存在しますよ。
安定打坐法の効果
安定打坐法の効果は大きく分けて3つあります。
①ポジティブな思考になれる
安定打坐法を続けることで悲しみや怒りなどのネガティブな感情を上手に扱えるようになります。
そうすることで、反対に楽しさや喜びといったポジティブな感情を受け止める土台を築くことが可能です。
ポジティブな感情をしっかりと受けることができるようになれば、自然と気持ちが明るく前向きになれますよ。
②ストレスが軽減される
安定打坐法をすることによって、頭に浮かんでくる雑念を客観的にとらえることができるようになります。
頭のなかにあるモヤモヤを整理することでフレッシュな思考ができるようになり、日々のストレスを軽減させることが可能です。
ストレスを感じていても、意外とそれに気づかずに過ごしている人は多く存在します。
安定打坐法を継続的に行うことで、今まで気づかなかった感情と向き合うことができるのです。
自分の感じているストレスに気づいてあげることが、ストレス対処を考える上での第一歩ですよ。
③集中力が増す
安定打坐法を行うことによって、思考がクリアになり無駄な雑念が仕事を邪魔することが少なくなります。
何かに集中しようと思っていても、雑念や心配事が多いとうまく集中力を発揮することができません。
安定打坐法を行うことで、目の前の業務により集中できるようになります。
安定打坐法をやるにあたっての準備
安定打坐法をやるにあたっての準備を2つご紹介します。
準備
どれだけ安定打坐法を行う経験を積んでいても、環境をしっかりと整えないと安定打坐法はうまくできません。
経験者でもそうなのですから、初心者の方はより環境を整えることが重要です。
具体的には
・整理整頓をしてキレイにする
・照明の明るさはなるべく落としておく
以上のことを意識して、安定打坐法に集中しやすい環境をつくりましょう!
場所
2つ目は、静かで落ち着ける場所をつくるということです。
「こんなの当たり前じゃないか」と思う方もいるかもしれませんが、意外と安定打坐法に集中できる場所を準備できていない方が多いと言われています。
住居環境によってできる範囲は異なりますが、可能な限り静かな空間になるようにテレビやラジオなどは消しておきます。
もし近所に住んでいる方の生活音などが気になる場合は、実施する時間帯をずらすなどあらかじめ対策をしておきましょう。
安定打坐法の4つのポイント
音に集中する
1つ目は、音に集中するということ。これは当たり前ですね。
安定打坐法の最大の特徴は、ブザー音をきっかけに行う点です。
目を閉じて、楽な姿勢でブザー音にしっかりと集中することが何よりも重要になってきます。
ブザー音に対する集中が深ければ深いほど高い効果が得られると言われています。
半目で行う
2つ目は、半目で行うということです。
瞑想と聞くと、完全に目を閉じて行うと思っている方も多くいると思います。
しかし、安定打坐法は半目で行うことが多いです。
その理由には諸説ありますが、その理由としては目の焦点をずらして視界をぼやけさせ、身体に感じる情報量を少なくするためだと言われています。
半目にすることによって雑念を少なくしていくのです。
これには個人差がありますので、目を閉じながらの状態でも試してみて、ご自分に合う方法で実践していくのが良いかもしれません。
無理して長時間やる必要はない
3つ目は、無理して長時間やる必要はないということです。
瞑想に対するイメージとして、長くやった方が効果が得られると考える人も多いと思います。
しかし、初心者の方がいきなり長時間にわたって安定打坐法を行うのは難易度がかなり高いです。
まずは、5分という短い時間から始めていきましょう。
5分間の安定打坐法でも、最初の方はとても長く感じられると思います。
日常生活のなかで、1つのことに集中して何もしない時間というのはほとんどありません。
まずは、5分という短い時間から安定打坐法を始めてみることをオススメします。
「無」の瞬間
4つ目は、「無」の瞬間を意識するということです。
最初は雑念妄念だらけの”多念多心”の状態からブザーの音に集中することにより、”一念一心”という状態に変わります。
この”一念一心”の状態からブザーが鳴り終わるその時、一瞬ですが「ふわっ」としたなんとも言えない”無念無想”の状態に入ることが可能です。
ブザー音が消えたら、しばらくはその余韻に浸りましょう。
「無」の瞬間を繰り返し体験することにより、私たちは日常生活において変わることのない絶対的な強さをもつ心を発揮することができると言われています。
安定打坐法のやり方
次に、安定打坐法のやり方について3つお伝えしていきます。
静かな場所で楽な姿勢になる
1つ目は、静かな場所で楽な姿勢になるということです。
安定打坐法を行う際は、ブザー音にしっかり集中するためになるべく静かな環境を用意することをオススメします。
静かな環境が整えられたら、次は楽な姿勢になりましょう。
お寺でやっているような座禅のポーズをイメージする方も多いと思いますが、まずは自分が一番楽だと感じる姿勢で始めます。
・ベッドの上であぐらをかいて座る
・椅子に背筋を伸ばして座る
など、自分が一番楽だと感じる姿勢で構いません。
音声を聴く
2つ目は、音声を聴くということです。
目を少し閉じて半目の状態にしてから楽な姿勢でブザー音に集中しましょう。
先ほどもお伝えしましたが、この音声を聴くというプロセスが一番重要です。
全神経を集中させて、その音声を聴いていきましょう。
はじめはうまく集中できないことが多いと思いますが、回数を重ねていくごとに徐々にうまくできるようになりますよ。
「無」を感じる
3つ目は、「無」を感じるということです。
安定打坐法は、この「無」を感じるというプロセスが他の瞑想方法とは大きく違う部分です。
一点集中していたブザーの音が消えることで、同時に無心になることができます。
この「無」の状態をしっかり味わってきましょう。
その「無」の状態になった際に、自分の体がどうなっているのかを観察していきます。
”シーーーン”という不思議な静寂を感じることができるようになってくるでしょう。
安定打坐法と心身統一法
最後に、中村天風が考案した安定打坐法と心身統一法について、より詳しくご紹介していきます。
①心身統一法とは?
心身統一法とは、「天風哲学」と呼ばれる宇宙観、生命観、人生観をバックグラウンドにして組み立てられたもので、“いのちの力”を充分に発揮するための中村天風オリジナルの理論と実践論です。
心の態度を積極的にし、体の状態を健全に保つことで、健康で幸福な人生を堂々と歩むことができるようになると言われています。
これまでご紹介してきた「安定打坐法」は、心身統一法の中のひとつの方法です。
②真理瞑想行と絶対積極
中村天風が考案したものは、他にもあります。
次にご紹介するのは「真理瞑想行」と「絶対積極」というものです。
真理瞑想行とは、安定打坐法で雑念妄念を取り去った状態で行います。
天風が悟った宇宙観や生命観、人生観を聴き、自悟自覚することを目的とする修行です。
そして、心身統一法の原則のなかで最も重要なことは、「絶対積極」と呼ばれるものです。
中村天風が掲げる「絶対積極」というのは、心を消極的に使わないようにしようという考え方です。
不平不満や愚痴など心を消極的に使う癖がついてしまっていることを直していきましょうという趣旨です。
具体的には、夜寝る前になりたい自分を鏡に向かって表現するなどといった方法があります。
「真理瞑想行」の目的は、人間の真の本領を発揮し、本当に生き甲斐のある人生を活きるのに必要な悟りを開かせることだと言われています。
③心身統一法の実践
中村天風は何よりも日常生活での具体的な実践が重要だと考えていました。
中村天風は自分自身、心と体を鍛えることをずっと実践し、その方法を分かりやすく実践しやすい体系にまとめ広く人々に教えたと言われています。
中村天風哲学の実践法である心身統一法は、あなた自身の本当の力を引き出し、毎日を楽しく安心して暮らせるやり方です。
毎日の実生活のなかで使える方法なので、ぜひ試してみてください。
以上、自己の復習用にこちらのサイトから引用させていただきました。
中村天風 安定打坐 ブザー音 10分【 瞑想 マインドフルネス用 】
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