新居浜には、伊予水軍の頭領であった「村上義弘」生誕の地とも
伝えられている遺跡と伝説の島「大島」がある。
名前とは逆にちっちゃな島である。
「ひょっこりひょうたん島」くらいの大きさだ。
それがどの程度かは判らない(笑)
ただ、なんとなくイメージがダブる。
私が小学生の頃は、船着き場に行くのに、黒島の塩田の工場跡を
通り抜けなければならなかった。
当時は船の舳先に居ると、飛び魚がピョンピョン飛び跳ねたものだ。
すぐそこなのに、ちょっとした楽園気分を味わうことの出来る
飛び地が大島なのである。
その大島では全国的にも珍しい白芋を、約40戸の農家が砂地の
土壌と潮風吹く島の好条件を活かして特産品としている。
それは何故か他の土地ではうまく育たないとも言われている
らしい。
また、地元の特産を使った町おこしをと企画され、大島は
政府の構造改革特別区「シロイモ特区」にも指定されている。
白芋はかんしょの一種で七福芋とも呼ばれており、独特の
甘みとまろやかな風味を持ち、糖分も高い。
これを焼酎にすればどんな味になるだろうと企画されたのが
あんぶんである。
ただ、何分にも生産量が少ないので、特約店制である。
幸いにも「宝島」はその特約店に認定されて、去年から
販売を始めた。
それは、マスコミで取り上げられたことも手伝ってか、
見事にあっという間に売り切れた。
つい先頃、その2年目の焼酎が入荷したのである。
そこで、大切にとっておいた去年のそれと飲み比べてみることにした。
実を言うと、去年の初仕込みには、愛媛の酒造会社では受け手がなかった
ので、県外の熊本で造られたのだが、今年は桜うづまきさんが造られたとのこと。
そのあたりの下りは「あいテレビ」のアナウンサー平繁さんもホームページに
載せられている。
さて、正直なところ若干の不安感も持ちながら飲んでみた。
ところが、口に含んだ途端にそれは消え失せた。
華やかで輪郭のある香り、円やかで甘やかな味わい。
飲み込んだ後に、香ばしい「はったい粉」を焦がしたような香りが
鼻腔に抜けていく。
旨い焼酎を飲んだときに時々出くわす含み香である。
最近の記憶では、高千穂と、泡盛古酒の中によく似た喜びを見出したことを
覚えている。
いい焼酎が出来たものだ。
飲み比べなのに、今年のことばっかり?
だって、今年の方がインパクトが(笑)
まだ新酒に近いこの焼酎。
今後どう化けていくかも楽しみである。
毎年1本ずつストックしていく楽しみ方も出来る。
なにはともあれ、今後も大切に育みたい商品がまたひとつ・・・
e-mail takarajima@posh.jp
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます