カメラを片手に

③吉野山の吉野水分神社へ

今朝は一時陽の光が見られたが、午前8時過ぎには空全体を雲が覆い、東の
春日奥山は黄砂の影響もあるようだが、少し靄る。今夜の天体ショー
「皆既月食とレッドスーパームーン」は望み薄か?。     (10時)
      

用事で出かけた9時頃の奈良市内、若草山の三段の丘がよく判りますね。
芝の緑色が濃くなり始めている。             (9時)                   

23日の吉野山の続きで、吉野駅(標高207m)から金峯山寺蔵王堂(364.7m)まで
歩いて上ってきたが、日差しが強く少しばて気味。
だが拝観した蔵王堂内は本当に涼しく、一服の涼をとり吉野水分神社(596m)
へ向かって標高差230mを上り始めた。
時刻は12時50分お腹が空いたが、食べ物屋さんに入るのも億劫で、吉野名物
「柿の葉寿司」を買って休憩がてらに食べることにしました。
吉野駅から何軒もありチェックしていたら、7個入り900円、1000円、1050円
に分かれており、蔵王堂手前の「ひょうたろう」と蔵王堂直ぐの「やっこ」は
通り過ぎてしまい、東南院前の「たつみ」で一箱を。
目の前で締め鯖を酢飯に乗せ柿の葉で包み木箱に入れてくれた。
実は一晩おいた方が美味しいのにと思いながら・・・。
      

もう一軒は勝手神社前の「にしや」、・・・御用達の小さな看板が、食べログ
の点数はいまいちだが、朝作られた柿の葉寿司を大きな木箱から一個づつ取り
出し7個木箱に入れてくれた。
途中で食べた上が「にしや」、下が「たつみ」どちらも7個入り1000円です。
「たつみ」は柿の葉に熟れず味が濃い様、「」が丁度の酢と甘みが良に。
      
*帰り道、葛菓子を買った店で土産の柿の葉寿司が欲しくてどの店が美味しい
 ですかと聞けば「醍予」と、そして電話していただくも売り切れだった。
 残念!

中の千本から上の千本への急坂を上れば息が切れる。
丁度「雨師観音堂跡」前で、先程買い求めた「柿の葉寿司」を頂く。
夢違い観音とも呼ばれたようで、1876年の神仏分離で廃された雨師観音堂で
の話が『吉野拾遺』に伝わる。
"後醍醐天皇が吉野の行宮での滞在時、五月雨が降り続くなか、この辺りまで
 行幸された折、空模様が怪しくなってこの天飾り観音堂で休まれた。
 『ここはなほ 丹生の社にほど近し 祈らば晴れよ 五月雨の空
 と詠まれると急に空が晴れ渡り、うららかな日和になったと。"
      

休憩すれば、奥駆道の急坂を息を切らして、一息つけば目の前にキキョウ?
      

コーナーにでれば「横川の覚範の首塚」で、「義経記」によれば、義経が
吉野へ逃れた折、家来の佐藤忠信と追手の横川の覚範とがこの下の谷で戦い、
その隙に義経は逃れることができ、覚範の討ち取られた首塚といわれる。


この急坂にある桜を下から見上げれば、花の滝がたぎり落ちるように望まれることから「滝さくら」といわれると。
ここからは中の千本から蔵王堂が一望できます。良い休憩とカメラを撮る

もう少しきれいな場所がないかと探せば・・・
連れ合いは道端のワラビ採りに夢中、細いですがあっという間に二束ほどに。
稜線沿いに街並みが…その周りには桜・・・目に浮かびませんか?


暫し上れば「佐藤忠信花矢倉」、この付近に展望台もあるが先を急ぐ
       

1875年廃寺の「世尊寺跡」の標識、上の広場釣鐘の三郎鐘(740年前・重文)
が残り、本尊・木造釈迦如来立像(鎌倉時代)は蔵王堂に、
そして石燈篭は水分神社の前に残されているだけと
また「人丸塚」という仏像石が残され、藤原時代の五輪塔の一部の様だが不明

人家が見えてくれば、世界遺産の一つ「吉野水分(みくまり)神社」に14時15分着
朱の鳥居が目に入る。かつては吉野山山頂青根ヶ峯にあったと伝わる。 


創立年は不詳も続日本起698年に記され、村社で案上官幣に預る旧社にて大和
四所(葛城・都祁・宇太・吉野)分水の第一とされ、さらに吉野八大神社の一
社で、本居宣長の両親が子守明神へ祈願をされ、宣長が生まれたと伝わる
   吉野山花は見ぬとも水分の神のみまへをおうがむがよさ
   水分の神のちかひのなかりせばこれのあが身は生れこめやも
   父母の昔思へば袖ぬれぬ水分山に雨はふらねど

俗に子守大明神と呼ばれ、その前には豊臣秀吉が訪れて祈願し、子の秀頼を
授かったことから、秀頼が社殿(重要文化財)を1604年に寄進されたと。
「楼門」をくぐれば

左に「拝殿」そして回廊、真中に「幣殿」その中に子守神社が収まる。
右に「本殿」が三棟並び、桃山様式のきれいな社殿です。

祭神は、正殿:天之水分大神(本地垂迩説で地藏菩薩の垂逐と) 
    右殿:天萬栲幡千幡姫命、玉依姫命、瓊瓊杵命
    左殿:高皇産霊神、少彦名神、御子神


拝殿に西行法師の像が・・・
      

シンとして静まり返った厳かさに自然と頭が下がる。
中庭には見事な枝垂れ桜、花のシーズンに来るべきでしょうか。
そして足元には、花の終わったスズランが一面に・・・もう少し早ければ
そしてフタリシズカやシャガ・・・、

 

心が鎮まる良い神社です。ここで帰りかったのだが・・・
連れ合いが、金峰神社から西行庵へ行きたいと言い出した。
観光特急「青のシンフォニー」には乗れないなー。

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