「果ての二十日」の朝、今シーズン初めて氷点下0.9℃迄下がり、雲の隙間か
らの朝の日差しに照らされ、ご近所の屋根の霜が光っていた。
日中は空を覆う薄雲から差し込む弱い日差しで、最高気温は8.5℃と二桁に
届かずじまい。風は弱いのだが、足元から冷え込んでくる一日になった。

さてNHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花はツルボラン科の「アロエ」
南アフリカ共和国からアラビア半島まで広く分布する500種もある多肉植物の
総称、高さが18mから数センチまで多様性に富み、ワシントン条約でアロエ
ベラを除き保護の対象となる。
細長い葉がロゼット状につき、肉厚な葉内のゼリー状の組織に水分を蓄える。

和名の由来は、古代アラビア語のalloeh(苦みのあるの意)からで、葉に
苦い汁があることにちなむ。
文献では、古代エジプト紀元前16世紀の古文書「エーベルス・パピルス」で、
紀元前4世紀のアレキサンダー大王、治療のため遠征に必ず持参したと伝わる
日本には中国を経由して鎌倉時代に入ってきたとされているが、江戸時代には
薬草として知られ、1707年の貝原益軒「大和本草」に載る。
「その味にがく臭くして、気味ともに甚しくにがきゆえに虫を殺す」と。
現在出回るのは2種、苦みがない「アロエ・ベラ」はアロエヨーグルトなど
食用となる。もう一つは鑑賞・薬用の南アフリカ原産の「キダチアロエ」で、
外用では火傷、切り傷、虫刺され、内用では胃腸痛、便秘などの効能があり、
「医者いらず」とも呼ばれ、真冬に美しい花を咲かせる。
花言葉は「復活」

上記の写真は2021.12.24に松阪、三井家発祥の地の付近で撮ったもの。


1673年に伊勢商人・三井高利が「越後屋」を開業、京都に呉服物仕入店開店
1676年 江戸本町2丁目に新店開店

1683年には両替店を併設し、スローガン 「店前現銀掛け値なし」、
「小裂いかほどにても売ります」として世界初の正札販売(定価販売)を
取り入れ、富裕層向けだった呉服を、一般市民向けに広めた。
1893年9月7日 越後屋を「合名会社三井呉服店」に改組
1904年12月6日 株式会社三越呉服店設立。
店章「井桁に三の文字」を「丸に越の文字」に改める。
本店に我が国最初のショーウインドーを設置
1904年この日、東京・日本橋の三井呉服店が三越呉服店と改称、
下記のデパート宣言をし、日本で初めてのデパート形式での営業を開始した。
"当店販売の商品は今後一層その種類を増加し、およそ衣服装飾に関する品目
は 一棟御用弁相成り候 設備致し、結局 米国に行はるるデパートメント
、ストアの一部を実現致すべく候」
デパートはDepartmentstoreからで、『座売』という来店客の要望により一つ
一つの商品を出してみせる形式から、来店客が自分の目で商品を見て選べる
『陳列販売』になり、depart (部門ごと) に独立した売場制が敷かれることで
Departmentは部門を意味し、storeは店舗を意味します。
さらに同じ建物内にあっても、それぞれが異なる品物を仕入・販売・管理する
多くの部門 (departments)を持っている大きな店舗を指すようだ。
という訳で、今日は「デパート開業の日」という。