曇り空の朝、8時前からぽつりと降り出した雨、午後2時迄の総雨量は13㎜を
越えており、まとまった雨量となったが、最高気温は7℃に届かず寒い。
夕方にはこの雨も止み、寒気が下りて三寒に入るようですね。
来週の奈良は、春本番の陽気?で弥生三月も暖かいとの予報、日本気象協会
のサクラの開花予報2月23日版によると、例年より早まると・・・。
日本気象協会2/23発表
弥生に入り”奈良に春を呼ぶ”東大寺二月堂の修二会本行「お水取り」です。
お水取りで寒いと大変でしょうと思われるでしょうが・・・
今年1272回目の修二会で和上につかれた「上司永照・持宝院院住職」から
数年前の講演会で話されていたのは・・・
紙子は和紙を張り合わせて作られており、結構暖かく簡単には破れない。だが
気温が上がれば汗で紙子が濡れて、激しい行で簡単に破れてしまうと・・・。
用いる手漉き和紙は宮城県の白石和紙(国産カジノキ)と愛媛県の宇和島泉貨紙
(タイの楮)の二か所だけで、試別火では来年用を作られます。
まず手漉き和紙を揉んで揉み紙にして、絞ちりめんりじわ棒に何回も丁寧に
巻き、上から抑えて縮緬皺を付け、表面に毛羽たたないように寒天が塗られ、
これらを約40 枚張り合わせて反物にし、木綿の裏(晒し木綿)こうねんを付け
て袷に仕立てあげられると。
(タイの楮)の二か所だけで、試別火では来年用を作られます。
まず手漉き和紙を揉んで揉み紙にして、絞ちりめんりじわ棒に何回も丁寧に
巻き、上から抑えて縮緬皺を付け、表面に毛羽たたないように寒天が塗られ、
これらを約40 枚張り合わせて反物にし、木綿の裏(晒し木綿)こうねんを付け
て袷に仕立てあげられると。
地球温暖化は、行事にも影響を与えているのですね。
試別火と惣別火の「別火」の目的は、練行衆が精進潔斎し、心身を清めていく
期間で、一番重要なのは、声明と呼ばれるお経の稽古になります。
毎夜に読詠して唱え方や暗記に励まれる。
毎夜に読詠して唱え方や暗記に励まれる。
さて11名の練行衆は20日夕刻に戒壇院別火坊に参篭され、前行「試別火」に。
21日は8時半から内陣掃除、御輿洗いと13時に社参され、大仏殿から二月堂
13時半には二月堂下の湯屋で試みの湯に。
毎日新聞2/22
昨日23日は9時半から花ごしらえの造花作りと燈心揃え、13時より次第時の
稽古が行われている。
*花ごしらえの椿の造花「糊こぼし」、東大寺開山堂に咲く「のりこぼし椿」
を模し、二月堂の須弥壇を荘厳資するためです。
昨年頂いた「糊こぼし」👇、 👇、連れ合いが作った☟と比べれば、
紅色の深みが違いますね。これは貴重な『烏梅』を使った「紅花染め」で、
和紙は全て「染司よしおか」が納められたものです。
今日24日は、5時以降に上七日壇供搗き
明日25日は試別火最終日、13時に社参され、暇乞いとなる。
26日からの同じ戒壇院別火坊で「惣別火(そうべっか) 」に。