昨夜から降り出した雨で、最低気温は6.5℃だが最高気温は11時過ぎの10.8℃
というのも朝方から止んだと思えば、小雨が降る変な天候で、昼過ぎからは
西風が吹き始め、寒気が下りてきた様子。
東の春日奥山も暗く、今夜と明日の天気予報に奈良も雪マークが・・・
週末はまたもや寒波で、クリスマス大寒波になるかも。
13時、8.5℃、80%
昨日の続き、興東公民館主催「郷土を知る」講座、
上狭川城跡から九頭神社に戻り、宮司さんから「九頭神社」の説明を受けた。
室町時代末期に創建されたとされ、当時の石灯篭や樹齢500年余りの御神木の
イチョウがある。また当社の神事芸能は奈良県指定の無形民俗文化財に指定さ
れている秋祭りで、田楽舞や相撲などが演じられると。
古社名は九頭大明神、中森社、五社大明神、戸隠神社だったが・・・
明治初期よりは村社、九頭神社となる。
古社名から九頭神は水の恵みを受け、被害から里から守る水神様、そして農業
の神としても祀られている。
主祭神は「天手力男命・アメノタヂカラオノミコト」、天の岩戸神話に登場
する力の神で、家門を守る神でも。
里人からは上狭川、下狭川の9町の氏神様で、産土神・鎮守神として信仰され
てきたようで、講座中も村人が一心にお祈りされている姿がみられた。
神社名 祭神
本殿 九頭神社 天手力男命
左殿 白山神社 伊邪那美命
宗像神社 市杵島姫命
金峰神社 安閑天皇
御霊神社 井上内親王
右殿 天照皇大神 大日孁貴命
春日神社 天児屋根命
常陸神社 少彦名命
八幡神社 品陀別命
護国神社 58柱の戦没者の霊を祀る
(社殿右横に神武天皇遙拝所の碑がある)
御旅所 田部神社 菊理姫命
*左殿、右殿は狭川の里の大字20社ほどが明治に一村一社の制度にのっとり
統合されて村社となり、合祀されている。
笠置街道(県道47号)から直ぐに鳥居があります。
参道の石段をあがりますが・・・
城塞を兼ねて築かれたものらしく、石組がきれいですね。
右には社務所
拝殿への石段を上がります。左右の狛犬も文化財(忘れました)で、その他に
吊り燈篭、鰐口と鈴、弘法大師が描かれた絵馬、大般若経や奉造札がある。
お参りさせていただきました。
狭い本殿前に多数の石灯篭などが・・・特に一番古いものは室町時代と
「長亨三年(1498年)7月本広」と銘記されている
右隣に樹齢500年のイチョウ(周り4.7m高さ25m)奈良市保存樹に指定され
宮司さんは銀杏を取り、販売して収入の足しにされているとか。
今年は不作で、もう残りが少ないとぼやいておられた。
さて当神社には2つの宮座があり、両西敬神講と下狭川敬神講に受け継がれる
神事芸能があります。
「翁舞」「田楽」「相撲」など6種類が奈良県の無形民俗文化財に指定に。
宮座が保管する10の能面は奈良県美術館に委託されている。
宮司さんが造られた能面を見せて頂けた。 翁面
宮司さんは狭川の大字の方で、会社員を定年後に宮司資格を取られて御使い
されており、次の宮司を探さねばとおっしゃっていた。
主なお祭りの昔のポスターです。
昼食後に神社の秋を楽しんでいると
出していただいた椅子の上に
またやってきたトンボは、交尾中です。
そして帽子に飛んで行った。
蜘蛛も
次回は「中墓寺」と巨木アート「ふじい忠一記念館 手力男」を。