でも昼前から雲が覆い、最高気温は8℃台で寒ーい日に。

745年1月21日(旧暦、新暦では2月26日)民間僧であった『行基・ぎょうき』さん
に異例な日本初の「大僧正」の位が贈られた日です。
行基さんと云えば、近鉄奈良駅前の広場に東大寺の方をお向きになられて立たれる
像が有名で、昭和45年(1970年)に建立された。
ここは行基広場と呼ばれ人々の待ち合わせスポットですね。

『行基さん』は百済系の渡来人、高志氏の出身とも、大阪・和泉に668年に生まれ、
薬師寺で法相宗を学び、自行化他(じぎょうけた)の教えで諸国を巡られ布教された。
民衆とともに道路・堤防・橋や寺院の建設にあたられたが、当時の仏教は国のために
祈ればやがて民衆も幸せになる「鎮護国家」の考え方のため、民衆に祈ることは、
717年に「国家僧尼令違反」に。
しかし行基集団の力は侮りがたく、731年に年齢制限のうえ行基への入道を許可し、
さらに聖武天皇の尊敬を受けることとなり、743年には東大寺大仏造営の勧進に諸国
をまわられた=利用されたが、大仏殿の完成をみることなく、748年に行基菩薩涅槃
の寺『喜光寺』で亡くなられた。
『山鳥のほろほろと鳴く声聞けば父かとぞ思ふ母かとぞ思ふ』
玉葉和歌集:巻19-2627
薬師寺にて詠まれた歌で、父母想いですね。
特に生駒で5年ほど母を看病されたことが民衆目線の教えに繋がったので・・・。