カメラを片手に

石山寺①

晴れの朝、放射冷却で0.3℃迄冷え込むも、南からの暖気で一気に気温は上が
り、最高気温は17.0℃と3月下旬並みかな、春でーすね。
      12時、14.2℃、33%

奈良に春を呼ぶ東大寺二月堂修二会、15日未明まで続き今年で1274回目、
今朝が最後の寒さ、今週は5℃から15℃以上と春の暖かい日が続く模様。
11人の練行衆の皆様、あまりの暖かさに着用されている紙子(手漉き和紙に
綿の裏地を付けて袷の着物)も激しい行で、汗が出て破れることになるかも
しれませんね。

そういえば昨日、午後3時頃の散歩中、お会いしたかなり年配の方から現在
30分ほど歩いているが、東大寺二月堂迄歩き、2時間ほどかかるとのこと。
数年前には毎日のようにいき、14日中10回のこともあったとか。
すごい猛者がおられ、少し後を追いましたがその速さにびっくり!!!

さてNHKラジオ深夜便・今日の誕生日の花は「シュンラン・春蘭
ラン科の常緑の多年草、雑木林などに自生する日本を代表する地生蘭、
春に緑色の花を、生い茂る葉の中に隠れるようにして咲くことが多く、
そのことから花言葉は「飾らない心」
      

3月2日、びわ湖ホールでのオペラ鑑賞の前、車で「石山寺」にお参りを。
「石光山 石山寺」は東寺真言宗の大本山で、747年に聖武天皇の勅願で良弁
(東大寺開山・別当)が聖徳太子の念持仏の「如意輪観世音菩薩(如意輪観音像)」
を祀ったことが始まり、ご本尊は33年に一度の御開帳の秘仏です。
観音霊場として西国三十三所第13番札所、日本遺産にも指定されている。

寺名は本堂は国の天然記念物の「石山寺硅灰石」の上に建つことからです。

有料の観光駐車場ではなく、この無料駐車場に車を停めて、東大門へと歩く
      

途中に経典などを収集し、死後も鬼になり守るされた朗澄律師の偉業を偲び1999年に築かれた庭園「朗澄律師大徳遊鬼境」  
      

左右に塔頭寺院が並ぶ中、

東大門(重文)は、入母屋造で瓦葺き、三間一戸・八脚門で両脇に仁王像。
寺伝では源頼朝により1190年建立、1600年前後淀殿により新築に近い修理。
      
3月18日迄「梅つくし」、4月6日まで「桜まいり」とのこと
      

右に宝性院、左に法輪院の塔中を抜け
 


チケット売り場(600円)で梅はまだ咲きだしたばかりですよと
比良明神影向石とは、良弁さんがこの石に座られていた比良明神と出会われた
      
手水舎で浄めます。
      

くぐり岩はパワースポットという

本堂への石段を越えて「那須与一地蔵堂」、 那須与一が信仰された地蔵尊です
      

急な石段を上る

途中に「龍蔵権現社」、本堂まで行く人の「みちびきの神様」
      

石段右脇の御神木、樹齢千年といわれる
      

天然記念物の「珪灰石」の上に立つ国宝の「多宝塔」
盆梅が飾られている。
 

右側に「観音堂」と「毘沙門堂 」
観音堂は、1760年頃に京都の三井某老尼によって建立された礼堂、
西国三十三所観音霊場の本尊を模した33体の観音像が祀られている。
      

「毘沙門堂 」 兜跋毘沙門天などが祀られる。
棟札に1773年に和歌山の藤原正勝が施主となり建てられたと。 
      

奥に重文の「御影堂」、石山寺開創の祖師、弘法大師、良弁僧正、淳祐内供を
祀り、元は法華堂と呼ばれ法華三昧の道場
      

左に「蓮如堂」1602年に淀殿により再建の入母屋造、もとは三十八所権現社
の拝殿で懸造の堂となり、近世は蓮如さまが祀られている。重文指定
       

本殿へと向かえば、良弁さんに杖が根付いた奈良の八重桜を👇「良弁杖桜」


国宝の「本堂」は三代目、正堂と懸崖の礼堂を合の間で繋いだ複合建築、本堂
は南側の傾斜地に南向きに懸崖を伴い建てられており、1096年に再建後1602年
に淀殿の寄進で合の間と礼堂が改築され現在の形式に。
      南側の懸崖を見る

構造は桁行五間、梁間二間の身舎(内陣)に1間の庇、全体で正面7間、奥行4間。
屋根は檜皮葺きで正堂と礼堂それぞれを寄棟造としたうえで、二つの屋根を
貫くように南北に大屋根が掛けられて南端は礼堂上部で千鳥破風となる。
内陣を宮殿と呼び、隆起した硅灰石が本尊の台座に如意輪観音を祀られる。
参拝者は東面の階段を登り礼堂の縁を回って礼堂に入る。(写真撮影禁止)
 南側👇       ☟紫式部の間


合の間の東端は「紫式部源氏の間」と称し、執筆中の紫式部の像が安置される
      
紫式部が『源氏物語』の着想を得たのも石山寺とされ、1004年に当寺に参篭し
た際、八月十五夜の名月の晩に、「須磨」「明石」の巻の発想を得たとされる。
十二帖の「須磨」、十三帖の「明石」に続く十六帖「関屋」では石山寺に詣で
る源氏が、道中の逢坂の関で空蝉と再会する場面も・・・


      

前立された観音様と繋がった紐とご縁を頂き、お参りを済ませました。
ご本尊「木造如意輪観音坐像」、平安後期の作の重文、本堂奥の巨大な厨子に
納められる秘仏、33年に1度の開扉と天皇即位翌年の開扉以外は公開されず、
開扉は勅使により行われ「日本唯一勅封観音」、像高約3mの2臂像です。
像内からは奈良時代の金銅仏4体、水晶製五輪塔などが発見され追加重文に。
                           *次回に続く    

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