千曲川の流れは変わらない
まさにこの場所で、飯山鐡道が戸狩から桑名川までの延伸工事をしている時の写真を引用します
背景の山の形は変わりません。川の流れも変わりません
なので、脚注には具体的な場所が書かれていなくても、現在のほぼ同じ位置が分かるのですが
この写真を見た瞬間に、とっさに今の景色と一致して、「あそこだ!」と興奮したのを今でも覚えています
引用した写真は、建設中の飯山鐡道の路盤の上から撮られたものでしょう
当時において写真を残すということがどれくらい貴重なものだったかは私は想像できないのですが、作業者もカメラの方を向いているので現場でも写真を撮ることは意識しているのは分かります
しかし、当時の写真によくあるような起立の状態で鯱張った感じが無いというか、割とラフな感じで突っ立ってるのが、作業の日常の雰囲気を感じられて
そして、千曲川の上には舟が浮かんでいます
当時、まだまだこの地域の輸送手段は舟運がメインでした
こういう山と川の谷あいでは、まだまだ道路が発達していなかったので、船が重要な輸送手段でした
水力発電所建設には適した川だとしても、その建設に当たって資材輸送を全て船で賄うのは非常に非効率そうだというのは素人目にも簡単に想像できます
後に飯山鉄道が開通して大量高速な貨客輸送手段として鉄道が活躍する時代がすぐそこまで来ている感じの時代に思いを馳せました