にゃんこ
早朝に布団の中でもぞもぞしながら時計を見る
まだ外は真っ暗だ
カーテンを片手で少し開けて、窓から空を見れば星が見える
晴れてるなぁ・・・
なにしろ仕事の疲れもたまりにたまっている感じに、おまけに休み明けの仕事もキツイのが目に見えていると、この日は天気次第で本気で休もうかと思っていたのだ
天気予報を見つつ、どこか曇りを期待していたというか、天気が悪ければ休めるという自分の中の言い訳が作れるもんだけど
さして何が何でも撮りたいというものが無いから、気ままなもんである
出不精でこのまま二度寝かどうか思案しつつも、晴れてるならばと、もぞもぞ布団から這い出る
とりあえず北上だとオールナイトニッポンのラジオを聴きながら、早朝の信濃平に着いた頃には夜が明け、一面の水田に出迎えられる
すっかり田植も終わり、あの寒々とした雪原も懐かしくなるくらいに綺麗な田園風景と言った趣の飯山線沿線である
少しばかり足を延ばし戸狩の駅まで行き、始発列車の車両を確認すれば、リバイバル飯山色と普通の色の車が繋がって泊まっていた
日の出の時間よりだいぶ遅く、山の向こうから太陽が出てきた
踏切の鳴る音、戸狩を出て来る列車のブレーキが緩んだ時に出る排気音や続いてエンジン音の高まる感じが遠くから聞こえてくる
始発の上り列車である
水田が太陽を反射して辺りはオレンジ色に染まる