マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

レンズの違い

2012-05-07 22:24:06 | CMOSカメラ
前回の記事の画像について、画像が悪すぎとのご指摘を何件か頂戴しました。そこでFIFOからの読み出し時のループにNOPを加えてみたところ偽色の出現をかなり減らすことができました。



画像の左右に線が出てしまっていますが、カメラのウインドウ設定の調節が不十分なようです。昨日、夕立が降り出すちょっと前に撮った画像の中から、これでも良く撮れているものを選びました。片手でボードを持って、もう片手でUSB経由で撮影指示のコマンド送出をやっているために、手ぶれが生じてしまいなかなかきれいに撮れないのですが、やはり甘いボンヤリとした画像しかとれない印象です。もっと明るい環境で、すこし離れた静物や風景を撮った方がいいのでしょうが、昨日の作業時時点では暗くなってきてしまっていました。近いうちに、もっとマシな画像を撮っておきます。

ともかくもカメラから出力される画があまり良くないことは確かです。そこで、以前使用したモジュールとどの程度撮影できる画像が違うのかを比較してみました。まずは、使用モジュールの再確認。



前回使用したもの($14で購入)



今回使用したもの(本体$8, 変換基板$5で購入)

前回のものはレンズ筒でピント合わせができますが、今回のものは固定焦点。前回のもののレンズは、実際のところかなりチャチな作りで、筒がガタガタします。もう少しマシなレンズ筒をもった製品が、少し高い価格で販売されていたりします。前回のものは素人が工作しやすいよう0.1インチピッチのピンソケットになっているのに対して、今回のものはFPCコネクタ用になっています。今回のものはコネクタのピン配置情報すら提供されていなかったので、念のために変換基板を購入しておきましたが、この基板のピン配置を確認したところ、前回使用したモジュールとほぼ同一であることが判明。なんのことはない、今回作成した基板に前回のモジュールを挿して使えることがわかったのでした。(もっと早くに気づいてりゃ良かった。)




ソケットで未使用の部分は白黒10bitの場合に使用する端子や、パワーダウン制御用の端子であり無視できます。同じOV7670ですので、ソフトウェアの変更も必要ありません。そのため、同じ条件で同じ対象を撮影することで、ふたつのモジュールの画像の違いを簡単に比較することができます。



最初の画像を撮影した後で、カメラを差し替えて撮影したのが上の画像です。ピント調節できるためくっきりと写るだけでなく、明るくはっきりとした画像になりました。やはりレンズによる画像の違いは大きいです。