マイコン工作実験日記

Microcontroller を用いての工作、実験記録

HFPを使っての時刻取得

2011-11-06 17:12:00 | WT32/BM20
先日、iPadをiOS5にしてAVRCP 1.3に対応できたことに気分を良くしたので、iPod Touchを買ってみました。新色ホワイトです。




iPadとiPod TouchのどちらでもiOS5が使えますし、同じようなアプリが使えるわけですからBluetoothプロファイルも同じようなものがサポートされるのですが、我が家のiPadは初代のもの。そのため、ハード的にもアプリ的にも細かい違いがあり、それがBluetoothサポートの仕様にも反映されます。具体的にはHFPのサポートが大きな違い。現在のiPad/iPod Touchにはカメラがついており、FaceTimeが使えます。そのため、これをBluetooth経由で利用する便を図るためにHFPがサポートされているのです。きょうはトラ技9月号で紹介したWCA-009実験ボードを使って接続確認してみました。

トランジスタ技術 (Transistor Gijutsu) 2011年 09月号 [雑誌]
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iPod Touch側からデバイスを選択して接続すると、次のように3つのリンクが張られました。FaceTimeを立ち上げていなくてもHFPが張られるようです。そのため、serviceのstatus値が0になっており、サービスが利用できないことを示しています。そのうちにFaceTimeも使ってみますかね。



さて、HFPに関連して確認したかったことがもうひとつ。時刻の取得です。HFPが時刻取得用のATコマンドであるAT+CCLK?をサポートしているかどうかを確認したかったのです。結果は次のとおり、サポートしていました!! UNKNOWNというメッセージは、WT32のHFP層がAT+CCLKの応答を解釈できないことを示す表示なので、この部分はアプリレベルで無視してやらなくてはなりません。



このAT+CCLK コマンドですが、なかなかサポートしている端末に出会えずにいました。iPhoneは最初からサポートしているみたいですが、わたしがいくつか調べたドコモの端末は全滅でした。ドコモさんのことですから、ガラ携でサポートすべきATコマンドまできちんと仕様化されていて、それに漏れたコマンドはサポートされていないのかもしれんと想像してみてみたり。そんな仕様化とは関係の無い(?)最近のAndroid端末ならサポートしているのかもしれません。MBAでもFaceTimeが使えますのでHFPがサポートされているのですが、Mac OS X10.7.2ではAT+CCLKはサポートされていませんでした。このあたりも、iOSとMac OS Xのビミョーな違いです。

このコマンドが使えれば、HFP接続した際に時刻を取得してヘッドセット側の時計の時刻合わせができることになります。ソニエリのMW600なんかもこの機能をサポートしているのですが、AT+CCLKをサポートする端末が使えなかったので、これまで動作確認したことがありませんでした。




これで演奏中の曲名に加えて時刻表示もできるようになって、MW600もようやくと本領発揮という感じです。もちろんBlueSAMでもこの時刻合わせ機能をサポートするつもりです。普通はアプリを使ったり作ったりするためにiPhone/iPod Touch買うのでしょうが、わたしの場合そういうことにはほとんど興味が無くて、BlueSAMを使うのに都合のいい端末という理由でiPod Touchを購入したのですから。

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