■ドイツのカマ吉さんより。
ギリシャ財政破綻問題について、今日はなぜ東欧・バルト三国がギリシャに対して緊縮策を強硬に主張するかにスポットをあてた記事を纏めました。
現在EU加盟諸国は28ヵ国、この中でユーロを通貨とするのは19ヵ国です。
ギリシャが金融支援を受けているのは、ESMフォンド。これには、バルト三国やスロバキア、スロベニアなど、ギリシャの緊縮策を強硬に主張する国々も支援しています。
では、何故これらの国々は、このような強硬態勢を取るのでしょうか。
先日も触れましたが、共産主義が崩壊して四半世紀、彼らはどん底まで落ち、そこからEU加盟が許されるまで這い上がって来た過去があります。
エストニアはIT分野で、ラトビアとリトアニアは、ロシアとスカンジナビアを繋ぐ商業流通分野で、スロバキアは高い技術と安い賃金であることがkiaとVolkswagenから評価され、スロベニアは旧ユーゴ時代より生産性の高い国として評価されて来ました。
しかし、これらの国々の国民平均所得は、例えばラトビアではギリシャの半分しか満たさないのです。
そのような国民の生活が貧しい国々が、平均所得のより多いギリシャに支援しなくてはならないと言う事は、これらの国民の不満を煽るのは自然な事では無いでしょうか。
ギリシャの財政危機には、あらゆる理由があげられます。
先日のチプラス首相のEU議会での演説にもありましたが、過去の政治の失敗と、賄賂にまみれた首脳陣(しかし、チプラス現政権下でも、首脳陣の親戚が重要ポストに着くと言う事が行われていると言う矛盾があります)、その他、ギリシャ産業の最重要部門を誇る船舶業界に税金免除を唱えた憲法の一説、国民の11人に一人が自営業者で、確定申告の精査が間に合わず、脱税の有無が全く確認できていない事等があげられます。
ギリシャが何故こう言った自国の問題にメスを入れれず、EUに支援を乞うのか、バルト三国・東欧諸国のように、度重なる苦渋を味わった国々の納得が行かないのも、無理はない事なのかも知れません。
http://m.spiegel.de/politik/ausland/a-1042711.html
・・・ギリシャ、どうなっちゃうんでしょうかね?
(twicas)BCGのあと。- 2015.07.08
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(Podcast)ぽぽんぷぐにゃんラジオ 2015年7月6日(月)